「39歳、ワーケーション実践ルポ」とは……牧場でのテレワークに
絶景のアクティビティも満喫して、最高のワーケーションを過ごしてきましたが、「リゾナーレトマム」の魅力はそれだけではありません。北海道ならではの豊かな食材を使った料理は、朝・昼・晩どれもハズレなし!
ということでワーケーションの裏目玉とも言うべく、北海道グルメをご紹介。
まずは朝ごはん。「リゾナーレトマム」で朝食が食べられる会場は数カ所あるのですが、おすすめなのは「ニニヌプリ」です。ニニヌプリ、とはアイヌ語で“木の多いところ”と言う意味。
朝から幸せの極み「なまら海鮮丼」
宝石のようないくらや漬けサーモンなど、新鮮な海の幸がビュッフェで食べ放題。北海道だし美味しい海鮮丼が食べたいなぁと思っていたところに、とってもうれしい朝ごはん。僕は朝から3杯おかわりしました。
ふわとろフレンチトーストも!
「ニニヌプリ」と並んで人気の朝食ビュッフェ「hal」では、目の前で仕上げてくれる特製フレンチトーストがおすすめ。厚めのトーストをとろとろ食感に焼き上げ、たっぷりクリームを乗せていただきます。ファームエリアで飲んだ「トマム牛乳」も、ここでは贅沢に飲み放題!
ほかにも「朝ラーメンコーン味噌仕立て」や「ゴールデンポテトサラダ」など、ビュッフェメニューが50種近く揃っているので、ペース配分にはくれぐれも慎重に。
地上32階の鉄板焼レストランで道産地鶏のランチ
ランチのおすすめはタワー最上階、32階にある「グリルドエイジ」。夜は本格シーフードやステーキが食べられる鉄板焼きレストランながら、朝昼もビュッフェや単品料理を提供してくれるカジュアルな店です。
今日のランチは道内のブランド地鶏がメインの「北海道中札内鷄のグリルラクレットチーズがけ」。ほかにも旭川白美豚を使ったロースカツやガーリックシュリンプ、ローストビーフなど、絶景とともにいただくことができます。
朝は運が良ければトマム産雲海が望めることも。
じゃがいも王国・北海道ならではのジェラート風ポテサラ
リゾート内にあるホタルストリート沿いにあるカフェ&バー「つきの」では、彩り豊かなポテトサラダをジェラート風に見立てた「ポテサラジェラート」として味わえます。
じゃがいも生産量全国1位の北海道ならではのメニューで、「メークイン」「キタアカリ」「インカの目覚め」など6品種のじゃがいもから作られたポテサラは全100種類!
ホタテ塩辛やサーモンいくらといった海鮮系、アスパラやとうもろこし、山わさびを使った野菜系、トマム牛乳やハスカップジャムを使ったスイーツ系など、その味わいも多種多様。特に海鮮系は酒のつまみにぴったりで、ワインや日本酒とのマリアージュセットも販売。
夜は大人だけで「オットセッテ トマム」へ!
色々おすすめを挙げてきましたが、中でも一押しは「オットセッテ トマム」。「リゾナーレトマム」のメインダイニングだけあって、格式も雰囲気も最上級。
利用できるのは7歳以上からなのですが、2〜6歳の子供は1フロア下のキッズサービスで預かってくれるので、夫婦水入らずで食事を楽しむことができます。
キッズサービスにはボーネルンド社製のおもちゃが並べられ、連れて行った瞬間に息子は親のことも忘れて遊びに夢中に(笑)。子供の夕食も「オットセッテ トマム」が用意してくれ、大人顔負けのグルメメニューでした。
毛ガニや雲丹、北海道を代表する高級食材をイタリアンで。
「カレンダリオ・ガストロノーミコ(イタリア語で美食のカレンダーの意)」をコンセプトに掲げ、その季節でいちばん美味しい食材を選んだ全9品のコースをイタリア料理で提供。
特にトマムの環境が、イタリアの山岳地帯ピエモンテ州と、海産物が豊かなリグーリア州に近いことから、両エリアの郷土料理と北海道産の食材を掛け合わせたものがメニューにも反映されています。
朝昼に散々おいしいものをいただいてきましたが、やはり「オットセッテ トマム」でのディナーが思い出のピーク! 「リゾナーレトマム」での滞在を計画している方は、特別な日の夜か、最終日の夜に、ぜひ旅のハイライトとして予約をおすすめします。
旬の毛ガニを使った冷前菜「泡で包んだ毛ガニとフィノッキオの爽やかな香り」をはじめ、手打ちパスタ(タヤリン)を絡めた「雲丹とトマトのタヤリン」や「牛フィレ肉の昆布包み焼き」など、北海道の夏の味覚をイタリア郷土料理の技法で最大限に引き出したメニューたち。
どれも唸るほどに美味しく、また6種類のヴァンナチュールのペアリングとも相性抜群。コースが進むとともに、すっかりほろ酔いです。
外には花火、トマム滞在のハイライトを堪能
楽しかった雲海テラスやファームエリアの思い出を語り合いながら、夫婦だけで至福の時間。日中のテレワークの疲れなどは、完全に吹っ飛びました。
気になる息子といえば、スタッフの方が1フロア下に確認してくれて「お子様はぐっすりお眠りのようです」とのこと。気遣いに感動しながら、最後のデザート「ジェラート」と「メロンのズッパイングレーゼ」まで、気兼ねなくいただきました。
そんな旅のハイライトを祝うかのように、20時半になると窓の外に突然の打ち上げ花火が!
これは、夏の風物詩である花火大会が新型コロナウイルスの影響で中止になったことを受けて、北海道の花火師さんの協力のもと「星野リゾート トマム」内で3カ月間毎晩打ち上げている花火だそうです。
粋な企画にすっかり元気をもらった「リゾナーレトマム」でのワーケーション。家族3人のたくさんの思い出を胸にしまい込み、帰りたくないけど帰ります。
来年の夏、もしくはウィンターシーズンにスノボ目的で、必ず再訪するぞー!
星野リゾート リゾナーレトマム
住所:北海道勇払郡占冠村中トマム
電話:0167-58-1111
http://risonare.com/tomamu/summer/「39歳、ワーケーション実践ルポ」とは……1981年生まれ、一児の父、オーシャンズ世代ど真ん中のトラベルエディター伊澤慶一さんが、今話題の「ワーケーション」を体験。朝から晩まで遊んで働いた滞在記をレポートする!
上に戻る
伊澤慶一●1981年生まれ、一児の父。出版社勤務時代には『地球の歩き方』を始め、NY、LA、パリ、ベルリン、モロッコなど世界中のガイドブックを制作。60カ国以上の渡航歴を持つが、いちばんのお気に入りはハワイ。最新の著書『最高のハワイの過ごし方』(ダイヤモンド・ビッグ社)も絶賛発売中。