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■第2位 トヨタ「C-HR」


クーペのような雰囲気のコンパクトSUV
「プリウス」に次ぐ、TNGA採用第2弾モデルとして2016年末に登場した「C-HR」。カテゴリー的にはコンパクトSUVに位置するが、ライバルであるホンダ「ヴェゼル」と比べるとほんの少し大きくなっている。
最大の特徴は、彫刻のような“面”を強調したクーペのようなデザイン。発売前の2015年の東京モーターショーでコンセプトカーとして披露された際に話題となったが、実際にほぼそのまま市販車として発売された。
2019年10月のマイナーチェンジではワイドスタンスが際立ったスタイルに変更され、力強さがさらに増している。

さらにモータースポーツのノウハウを市販車に投入したGR SPORTを新設定するとともに、変速や発進のアシストをアシストして変速後のエンジン回転数をクルマが合わせてくれる6速MTモデルが追加された。
パワートレインは1.8Lハイブリッドと1.2Lガソリンターボの2種類。1.2Lは4WDのほか、FFも用意されている。
 

■第1位 ホンダ「ヴェゼル」


全方位型コンパクトSUVのベンチマーク
2013年末の発売開始以来6年以上たった現在でもコンスタントに売れ続け、2019年のSUV販売台数第1位となった「ヴェゼル」。
デザイン面で派手な雰囲気があるわけではないが、ホンダ得意のセンタータンクレイアウトによりコンパクトSUVとは思えない広い居住空間を実現。荷室も床が低いので重い荷物の積み下ろしが楽にできるなど、実用面を徹底的に磨いているのが特徴だ。

パワートレインは1.5L NAに加え、2019年1月に1.5Lターボを追加。さらに1.5Lハイブリッドをラインナップ。トランスミッションはガソリンエンジンがCVTで、ハイブリッドは7速DCTになる。駆動方式はFFと4WDが用意されており、売れ筋はFFだ。
実用的なボディとクセがなく古さを感じさせないデザインで、老若男女に受け入れられる存在に。ライバルの「C-HR」が登場すると一瞬ランキング上位を明け渡すが、気付けばまた1位に返り咲いている。多くの人から愛される、コンパクトSUVのベンチマーク的存在と言えるだろう。
「SUV大国ニッポン」とは……
武骨で大型。輸入車のイメージが先行することも多いSUVだが、実は日本はSUV大国と言っても過言ではないほど、国産メーカーのSUVが充実している。日本の日本による、日本のためのSUV。集まれ!上に戻る
高橋 満=文


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