「私が惹かれた父のワードローブ」
LAD BY DEMYLEE ラッド バイ デミリー
シックな色。カシミヤ素材。伝統的なホーンボタン。どこまでも普遍的な、ラッド バイ デミリーによるショールカラーのカーディガンだ。
「私たちは誰もが、このタイプのカーディガンを着ていた父親や祖父を記憶しています。長い間着用すると、確実に摩耗し形崩れを起こすアイテム。でもその変化こそ、美しさなのです」。
デミ・リーさんの作る服はどれもオーセンティックだ。もちろんイメージを再構築して今の雰囲気を十分に備えてはいるが、根本的には王道である。
「私は小さい頃から、母のクローゼットよりも、フェアアイルセーターやクラシックシャツが揃う父のクローゼットのほうが好きでした。自分がつくるならどこか懐かしさのある、タイムレスな服にしたかったのです」。
ちなみにブランド名の“LAD”とは、男の子や若者を意味する昔ながらのアメリカ英語だ。さてこのカーディガン、今ならどう着こなすべきか。
「デニムあるいは、スラックスをはいてください。モダンとヴィンテージ、両方のスタイルをつくることができます。そして私は、セーターの下に白いTシャツや白いシャツを着ている男性が好きです。それは最も簡単で、最もエレガントなコーディネイトなのです」。
| デザイナー デミ・リーさん 韓国生まれ。著名デザイナーを数多く輩出してきたNYのパーソンズを卒業。カルバン・クラインでニットデザイナーを務めたのち、2007年にデミリーを設立。メンズラインのラッド バイ デミリーは’13年にスタート。 |
4/4