アプリを使って走るフォームを意識
ランニングを長く、無理なく、継続するための椛澤さん流のコツを教えてもらった。
「実はヘルニア持ちで、日々の積み重ねがたたって腰痛が出てしまったことがあります。そのときはランニングを一旦休止したんですが、回復してからはフォームを意識するようになりました。
『Nike Run Club』のアプリを知っていますか? 例えば、走る時間を1時間と予め設定しておくと、アクティビティ中に経過時間に合わせたアドバイスを喋ってくれるので、それに耳を傾けながら走っています。それでフォームも改善され、腰も痛まなくなりました」。
「他にも音楽を聴きながら走ったりもしますが、最近はイヤフォンを途中で外して、土手沿いの水の音、喧騒などに耳を傾けています。もちろん何も考えずに。5月のカラっとしている時期がいちばん気持ちいいですね。季節によって走る時間帯を変えていて、冬は朝に走ります。朝方のランニングがいちばん好きなのですが、夏場は夕暮れどきがきれいで、気持ちいいですね」。
すっかり走ることがライフスタイルの一部になっている椛澤さん。今後もこのまま続けていきたいと語るが、マラソン大会等への参加はとくに考えてはいない。
「だって、走るときくらいは自分ひとりの世界でいたいですから。誰かと競い合いながら走るのはきっと性に合わないと思います」。
腰痛を克服してからは自宅で嗜むお酒の量も減った。その点においてもまた、健康を実感しているという。アルコール摂取量に反比例して、走ることが増えたのだ。心身ともにリフレッシュさせるための手段として、これからもきっと、今のスタンスで無理なく走り続けていくのだろう。
ランニングって、やっぱり、いいよね!
RUNNER’S FILE 16 氏名:椛澤 翔 年齢:37歳(1983年生まれ) 仕事:シップス銀座店 副店長/販売教育課 走る頻度:週2日、休日の午前中に。走れなかった場合は翌日の出勤前。約7kmを50~60分で 記録:レースへの参加はとくになし |
Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真