OCEANS

SHARE

走ることは自分自身への接客時間

走るときに接客のことを考えたり、振り返ったりはしないのだろうか?
「走り始めの頃は仕事のことを考えてたりしましたが、ある日ふと気が付いたんです。ひとりになって何も考えずにいられるランニングの時間が、次の日の仕事にとてもいい影響を与えているって。
接客業で不特定多数のお客様に接していると、自分でも無自覚なうちにメンタル面が行き詰まってくるようなところがあります。そのリフレッシュになるというか、単なる体力作りを超えて、仕事でよりいいパフォーマンスを発揮するためのランニングでもあるんです」。
running up date
こうしてランナー・椛澤さんは社内外の接客コンテストで目覚ましい結果を残していくことになる。
「とにかく相手の立場になって物事を考えるのがこの仕事なのですが、走るときは自分のこと、自分の体のことだけを考えます。月並みですけど、いいオン・オフの切り替えスイッチになっているんですよね。メリハリがついたおかげでいい閃きに結び付くこともあります。
おかげさまで社内で教育的な立場の業務も任せていただけるようになり、担当の幅が広くなった分、そのバランスをとるように自然とよく走るようになった気がします。コロナの自粛期間でも、普段が立ち仕事なので長時間座っていることが耐えられなくって、そのときもまた走る頻度が増えていました」。
running up date
シップス銀座店では副店長を務める。地下一階のメンズカジュアルフロアに立つことが多い。


3/3

次の記事を読み込んでいます。