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スコットランドの刺客がもたらす快眠は想像以上!

DDハンモックのDDフロントラインハンモック
ラストはDDハンモックのDDフロントラインハンモック。
阿諏訪さんが山に入る際に持っていくものは、基本的に軽量で、嵩張らないものばかり。
「アウトドアにハマりだした当初は、やはりテントが基本でした。それはそれで悪くないんですけど、寒くて目が覚めたり、設営の立地が悪いせいで、体が痛くなって起きてしまったりなんてことが結構あったんですよね」。
その日々に終止符を打ったのが、ハンモックだ。
「以前から気にはなっていたので、試しに使ってみたんです。そうしたら、初のハンモック泊は8時間一度も起きずに超爆睡(笑)。起きたら一緒に来ていた仲間たちはもう撤収作業を終えていました」。

そのため、今ではテントと寝袋ではなくハンモックが基本。いろいろと試していくなかでDDハンモックに辿り着いた。スコットランド発のメーカーで、彼らが作り出すプロダクトは、世界でもっとも軽く快適なハンモックとしても知られる。
生地の柔軟性や耐久性は素晴らしく、体を包み込むふっくらとした寝心地は横になった瞬間から極上の快適さを約束。また、風や昆虫から守ってくるれるなど、痒いところに手が届いた作りの細かさも信頼を得ている要因だろう。

「2本の木に通すだけなので設営も撤収も早いしラクラク。地面の温度や凸凹も気にしなくていいし、それを考えたらテントよりも快適に過ごせます。そして何より、山の木々に溶け込む格好良さがありますね」。
睡眠時まで自然に溶け込む北欧スタイルを貫く姿勢は、さすがのひと言に尽きる。
 
どんどん便利な道具が登場し、快適にアウトドアを楽しめるようになった昨今。ただ阿諏訪さんは、そんな現代のアウトドアシーンとは真逆をいく。
「洗うのが面倒くさい、手入れが大変だ、なんて思いながらも、きれいに、大事に使い込んでいく。そうしてやっと“自分のモノ”になっていく。“モノにする”ってそういうことじゃないでしょうか。お金を払って所有しただけでは、まだ自分のモノにはなっていない気がします。それこそギアの奥深さなのかな、と」。
そのスタンス、キャンプギア以外でも通じるところはあるかもしれない。
「こだわりキャンパーの愛用ギア」とは……
全国的に沸騰中のキャンプ熱。その魅力は開放的な大自然と、「ギア」に見出す男のロマン。今もっとも気になる、“あのこだわりキャンパー”たちの愛用ギアを特別に拝見。
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菊地 亮=取材・文


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