「Camp Gear Note」とは……いくらベテランになろうとも、夏にアウトドアで遊ぶなら虫刺されは避けて通れない。
しかし、「この時期に多少の虫刺されは付き物だし」と諦めてしまうのはちょっと待った。正しい選び方と使い方を頭に入れて虫除けを選べば、煩わしい虫刺されを確実に減らすことができるのだ。
虫除けは「有効成分」と「配合率」で選ぶ
虫除けには、蚊など虫に対する忌避効果のある成分(有効成分)が含まれている。大きく分けて3種類あるこの成分それぞれの特徴と、その配合率を頭に入れると、選ぶべき虫除けが見えてくる。
まず、ひとつめの有効成分は「ディート」と呼ばれるもの。これはジャングルでのマラリア予防のために米軍が開発した成分である。誕生の由来を聞いただけでも、その強力さは容易に想像できるだろう。
裏の成分表を併せてチェックしてみよう。
例えば写真左の製品は100ml中30gのディートを配合、右は400ml中8g配合している。つまり、配合率はそれぞれ30%と5%となる。
キャンプのような蚊が多い環境で使うならば、この配合率が高い製品を選ぶのがポイント。濃度が高いほど効果が高い、と思われるかもしれないが、忌避効果自体に違いはない。違いは有効成分の持続時間として現れる。
つまり、濃度が高い虫除けほど塗り直す手間が少なくて済む。裏を返せば、濃度が低い製品でも、まめに塗り直してやれば同じ効果を得ることはできる。
薬局やコンビニでも手に入りやすいタイプは、だいたい3時間ほどを目安に塗り直してやるといい。
少しでも塗りムラがあるとわずかな隙間を刺されてしまうので、塗り方にもコツがある。肌に吹きつけたら、手のひらで塗り広げるようにしよう。
ただし、ディートの濃度が高い製品は子供への使用が制限されるほど成分が強い。アレルギーの方の使用や、衣服に吹きかけるのは避けたほうが無難だ。
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