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サーフィンとランニングはやっぱり似ている?

レースも軒並み中止となり、現在のところランニングでこれといった大きな目標はないけれど、そのぶん楽しく気持ち良く走り続けていくためにはどうしたらいいのかと思いを巡らせている。
「僕は生涯、波乗りを続けたいし、コンディションの良い日にちゃんと乗れるよう常に整えておきたいから、その基礎体力をキープするためだけに走るとしても価値があります」。
running up date
サーフィンの魅力はとにかく気持ちがいいところ。テイクオフするときだけでなく、波待ちする時間や、海上がりにも気持ち良さの余韻が続く。
「その点でもサーフィンとランニングって似ていると思うんですよね。とくにトレランでは、上りはツラくて下りが気持ちいい。サーフィンでもパドルアウトするまではキツいけど、波に乗っている瞬間は格別の気持ち良さ。相手は自然であり、そのときどきでシチュエーションも異なります。スムーズに山を下れたときの快感は、上手く波を乗りこなせたときの快感に似ているんです」。
気持ちいいことへの嗅覚が鋭敏なサーファーだからこそ、長距離を適度なペースで走ることの気持ち良さにも出会えた。そのうえ波がないときにも走ることはできる。サーフィンとランニング、この2つのアクティビティを用意していることがライフスタイルを支えている。
地面と一体になって気持ち良く走るため、身ひとつに近いシンプルなギア選びをしているという点もサーファーならではなのだが、それは後編でお伝えしよう。
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井口さんがランニングにのめり込むきっかけとなった一冊『ボーン・トゥ・ラン』[右]と、自身が装丁を手掛けた日本人トレイルランナーの書籍[左]。フリーのアートディレクターとしてアウトドアスポーツ系のカタログ等も数多く手掛けている。https://soiguchidesign.tumblr.com/
RUNNER’S FILE 15
氏名:井口 創 
年齢:41歳(1978年生まれ)
仕事:デザイナー/アートディレクター https://soiguchidesign.tumblr.com/
走る頻度:週3〜4日、8~15km程度
記録:トレイルラン100マイルレース完走
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「Running Up-Date」
ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。 上に戻る
礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真


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