[Keyword 4]仕上げの変更
多面体ウォッチに施された手の込んだ仕上げ
BVLGARI
ブルガリ/オクト フィニッシモ S
多くのファセットを持ちながら薄型化を成功させたブルガリのアイコンウォッチ「オクト フィニッシモ」。SSケースを纏った最新モデルは、特徴的なファセットのそれぞれを、ポリッシュ(鏡面)とサテン(筋目)で仕上げ分けている。
シンプルなアイデアながらも、手間のかかる工程によって、見事にその造形美を際立たせているのだ。加えて薄型にもかかわらず、スクリューダウン式リュウズを初採用することで10気圧防水性能も獲得。
アール・デコ調の名作に繊細な仕上げのダイヤルが登場
FRANCK MULLER
フランク ミュラー/ロングアイランド レリーフ
1920年代に栄えたアール・デコ調を現代に再現するレクタンギュラーケースの「ロングアイランド」の新作は、そのダイヤル装飾に注目したい。ギョーシェ彫りが施されたダイヤルの裏からインデックスの数字を型押しする、レリーフという技法を用いて浮き彫りの仕上げに。インデックスの光沢感とギョーシェ彫りの繊細な柄が絶妙なコントラストを生み、白とゴールドからなるミニマルな世界を盛り上げている。
独自の表面硬化技術がもたらす漆黒のチタン
CITIZEN
シチズン/エコ・ドライブ ワン
シチズンが他社に先駆けて進化を遂げているもののひとつが、チタニウムの扱いだ。世界最薄となる1㎜厚の光発電エコ・ドライブムーブメントを搭載するモデルに採用するケースが、シチズン独自の表面硬化技術デュラテクトDLCを纏ったスーパーチタニウム。
軽量かつ耐摩耗性に優れ、その表面は艶感のあるブラックが特徴。ダイヤル外周や針のゴールドと相まってラグジュアリーな顔立ちに。
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール、K18=18金、PG=ピンクゴールド、Pt=プラチナ
柴田 充、髙村将司、増山直樹=文