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「仕事でも遊びでも使える工夫がある。それってカングーだけです」

シガさんの乗る旧型「カングー」は、商用車としての使用とレジャー用途にも配慮され、従来の商用バンやミニバンとも異なる車として1997年10月に登場した。そのコンセプトは見事に人々の共感を得て大ヒット。2007年9月に現行型に引き継がれた。
ヨーロッパでは先述の郵便車のほかにも、物流系や個人店などのプロユース車として活躍する一方、フランスのバカンス文化を支える、ファミリーカーとしても人気を得ている。

シガさんに現行型に乗ってもらったところ「日本の狭い道を走りやすいちょうどいい大きさですね、走り出しもスムーズで、乗り心地も優しく安定感もある」という。
エンジンは1.2Lターボだと聞くと「あ、そんな小さいんだ」と少し驚いた様子。
「アクセルを踏んだときの加速感も、ちょうどいいパワーって感じです。これなら高速道路で追い越しもラクにできそうだし。物足りなさは全然ないし、フラフラする感じもしない。エンジンも足回りの柔らかさも、これくらいがちょうどいいですね」。
遊びでも、仕事でも、カングーは「使い勝手がいい」という。例えば今どきのファミリーカーの定番、両側スライドドア。

「子供が乗っていると、いきなりドアを思いっきり開けちゃったりするじゃないですか。それで隣の車を傷つけたり、愛車のドアも凹んだり。やっぱりファミリーカーならスライドドアは必須ですよ」。
一方、仕事では「後席を畳んで目一杯荷物を積んでいても、狭い駐車場とかでも開けやすいスライドドアだと、ラゲージの奥に積んだ物がすぐ取りだせる。バックドアからしか荷物が出し入れできないとなると、すぐに使うモノは手前に置くとか、段取りを考えて積み込まないといけない。それって仕事ではかなり手間ですよね」。
現行型は、ラゲージ側からレバーを引いて押すだけで、後席をほぼフラットに畳むことができる。
後席も「新しいカングーは、床に沈み込むようにワンタッチで後席が収納される。だからサッとラゲージを大きくできて、しかも奥行きをキッチリ使える。長物が多い庭師やサーファーにはありがたいですね」。
後席を倒せばこの広いスペースが生まれる。天井高もあり、奥行きも前席ギリギリまで取れるので、積める物の幅が格段に広いのだ。
単にラゲージが広い“だけじゃない”のも、カングーの魅力。
カングーの室内の天井部分には大きな収納スペースがあり、仕事で使うシガさんの場合、ハサミやタオル、軍手といった仕事の小道具もサッと収納&取り出しができて便利だという。
「この天井収納は間口が広いのでガンガン入れられるし、サッと取り出せる。遊び中心の人なら、サーフィンやキャンプで使うラゲージで行方不明になりがちな小物をいつも放り込んでおけるのはかなり便利だと思いますよ」。
後席の天井収納。前席の天井部分にも収納が装備されている。
「今の『カングー』は気に入っているので、もうちょっと乗ろうと思いますが、次に買うとしたらやっぱり現行型の『カングー』だなって思います。使い勝手もスタイルも、やっぱり『カングー』に代わる車はないですね」。

フランス生まれの愛嬌あるスタイルながら、仕事でも遊びでもとことん使い倒せる。確かに「カングー」は、ほかでは代えられない唯一無二の存在なのだ。
ルノー「カングー」の詳細はコチラ
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