ウブロの代表作である「ビッグ・バン」。思い描くのは武骨なフェイス、そして独特な質感を持つラバーベルトだろうか。
しかし今回紹介するのはケースとブレスレット共にセラミックス製のもの。この機能美に満ちた腕時計は、ファッションとどんな融合を遂げるのか。
HUBLOT
ウブロ/ビッグ・バン インテグラル オールブラック
“アート・オブ・フュージョン”というコンセプトの下、2005年に誕生した「ビッグ・バン」は、ブランドシンボルとして年々磨きをかけてきた。15年目を迎えた今年、満を持してケースとブレスレットが統合した新デザインを発表。特徴的なケースのサンドイッチ構造を守りつつ、ミドルケースに共通素材を採用しスマートな一体感を表現する。
さらに先進素材開発への取り組みを象徴するセラミックスや、’06年に発表しトレンドの先駆けとなったオールブラック、自社ムーブメントのウニコ2など、たどってきた技術やスタイルを存分に注ぐ。
素材が生み出す機能美というスタイルがある
たとえば、デザイナー・上出大輔が2013年にスタートさせたテアトラ。「現代クリエーターのためのワークウェア」をコンセプトにするブランドの人気アイテムである、このセットアップを例に取る。
軽く動きやすい高機能素材やタブレットPCも収納できる大型ポケット、旅先や出張でも重宝するパッカブル仕様など、シーンを選ばないその優れた機能美に、ブランドの神髄が込もっている。
シンプルに、でも雄弁に語りかける有能性。それは、セラミックスのウブロに通じる魅力なのだ。
川田有二=写真 菊池陽之介、石川英治=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 柴田 充=文