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江部 着け心地の良し悪しは、どこで決まるんですか。
鈴木 僕は主に3つの評価基準を設けています。まずは肌触り、そしてコマの遊び、最後にヘッドとの重量のバランスです。
 CHOPARD ショパール/アルパイン イーグル ラージ
SSケース、41mm径、自動巻き。147万円/ショパール(ショパール ジャパン 03-5524-8922)
新開発のメタルが輝く、1980年代のリバイバル
CHOPARD
ショパール/アルパイン イーグル ラージ
1980年、カール-フリードリッヒ・ショイフレ共同社長が初めて製作した時計「サンモリッツ」を現代的に解釈した、ブレスレット一体型モデル「アルパイン イーグル」。
ヘアラインに磨かれたインゴットシェイプのリンクと、ポリッシュ仕上げのセンターキャップからなるメタルブレスレットは、適度な可動域によってしなやかな装着感を実現している。使用するのは、独自開発のショパール ルーセント スティール A233という硬度が高く、低刺激性のもの。
江部 コマの遊びというのは?
鈴木 コマ同士の間隔がぴったりすぎても、ゆるすぎてもダメ。ある程度の“遊び”が必要ということです。遊びを考慮して設計しないと、人によっては腕毛が挟まり、痛い思いをします。また、ヘッド(ケース)が重くて、ブレスレットが軽いと、全体のバランスが悪くなり、手首をぐるりと一周してしまうようなこともありますよ。
FENDI フェンディ/フォーエバー フェンディ
SSケース、39mm径、自動巻き。13万5000円/フェンディ(フェンディ ジャパン 03-3514-6187)
シンプルウォッチに覗かせるモードなセンスと時代性
FENDI
フェンディ/フォーエバー フェンディ
ブルーダイヤルにネオンイエローの眩いコントラストは、モードでも一目置かれるフェンディらしい、ならではのセンス。最新の「フォーエバー フェンディ」のブレスレットには、お馴染みの“FF”ロゴがグラフィカルにデザインされている。
繊細に結合されたそれぞれのコマは、昨今の腕時計潮流に則って磨き分けされており、光を受けて輝きを変える。小ぶりなケースサイズながらもビッグデイト表示なので、視認性も良好。
江部 なるほど。最後に、ブレスレットって例えると何ですか?
鈴木 ラーメンで言うと……器かな。脇役なんだけど、見た目や気分にも関係するし……って結構難しい質問ですね(笑)。
江部 器とは意外な角度。麺や汁ではないんですね。裏方のようでいて鍵を握っていると。ますます奥深い世界にハマりそう(笑)。
 
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール
MACHIO、川田有二、鈴木泰之=写真 川西章紀=写真(取材) 菊池陽之介、松平浩市=スタイリング 柴田 充、髙村将司、増山直樹=文 たむら 亘=イラスト


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