「グリーンハウスにちなんで壁を緑のモザイク柄にしたよ。それにオリジナル感をキープしたかったので同じサイズの小屋を再現したんだ」。
本人に建物の中を案内してもらうとそこにはサボテンがセンス良くオーガナイズされていた。
「ここには基本的に週2回ほど訪れてサボテンやサキュランの手入れをするために2〜3時間ほど滞在しているかな。携帯が通じないエリアなので仕事の電話やメールも気にしないで没頭できる環境もありがたい」。
5年前ほど前から多肉植物にハマり今では生きているアートピースとして栽培を楽しんでいるダレン。アーティストである彼の妻が作ったセラミックを鉢として使用しているところもニクい。
コロナによる自宅待機命令中は、LAにある彼のオフィスは出入りできなかったために、その代わりにここへ通って自然界と調和しながら仕事のストレスを解消したりクリエイティブな想像を膨らませる空間としても重宝した。交通渋滞もなく自宅から30分程度で着くので普段よりも頻繁に通っていた。
「ここは仕事とプライベートのバランスが取れるサンクチュアリのような場所。フルムーンには妻や娘たち、友達とここで集ってちょっとしたパーティを開こうと計画中なんだ」と、笑みを浮かべて語ってくれた。
牧野吉宏(W)、ジェフ・ラガッツ、スコット・サリバン=写真 momo takahashi=文