強いだけでは格好良くなれない?
バイクとサーフィン。その言葉だけを聞くと、きわめて男くさいカルチャーをイメージしてしまう。だが、デウス エクス マキナの服には都会的な洗練も感じる。なぜか。デアはこう語る。
「私たちは、店にたくさんの服やギアをディスプレイして世界観を表現する。でも、そこからひとつのアイテムを取り出したときにも、存在感のある、格好いいものであるよう心がけているんだ」。
その格好良さのために、2つのことを徹底しているというのはカービーだ。
「それは“品質”と“楽しさ”。ブランドのDNAの核にあたります。この哲学に合わないものは絶対に作りません」。
イメージに関しては細心の注意を払っているとも教えてくれた。
「不良っぽさやマッチョな感じといった、ステレオタイプに陥らないよう気をつけています。力強さを否定するわけじゃない。ただ、それよりもアートやカルチャーから漂う知性を重視しているんです。この話をするとき、私たちはよく“戦士であり詩人でもあること”という表現を使います」。
強さと知性を兼ね備えた男。確かに僕らはそんな男に憧れてきた。デウス エクス マキナの服に惹かれる理由は、こうした哲学が心に響くからなのだろう。
3/3