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■基礎知識1
ヘッド車は4WDのSUVだと安心

キャンピングトレーラーにはエンジンが付いていないので、トレーラー単体では移動することができない。動かすときは自分の車(ヘッド車と呼ぶ)に連結することになる。
750kg以下の小型トレーラーはパワーの少ない軽自動車や小型ハッチバックでない限り引っ張ることはできる。ただ、後ろに重量物をつけると発進時や走行時に車両後部に大きな力がかかるためFF車だとかなりきつい。ヘッド車は2000cc以上の4WDがおすすめ。ラダーフレーム構造のFRベースの4WDだとなお安心だ。
 

■基礎知識2
メリットとデメリット

自走できるキャンピングカーと違い、自走できないトレーラーならではの特徴がある。それを理解したうえで購入しよう。

【メリット】
●価格と維持費が安い
エンジンや操舵のためのさまざまなシステムが付いていない分、キャンピングカーに比べると同じサイズや内装でもかなり安い。また、キャンピングトレーラーも2年ごとに車検が必要だが、エンジンなどがない分車検費用も割安。自動車税、車検時の重量税も同様だ。
自動車保険は車検時に自賠責保険を納める。任意保険はヘッド車の保険が適用されるケースが多い。ただ、保険会社によっては適用されないこともあるので事前に確認を。走行中以外の事故などは適用外になる。
●旅先で切り離せる
旅先でキャンピングトレーラーを切り離せば、普段乗っている車で身軽に移動できる。トレーラーでベース基地を作っていろいろな場所で遊びたい人には大きなメリットだろう。
●小さくても室内は広い
見た目は小さいが、エンジンルームや運転席がない分、スペースを最大限使えるので、意外と中は広い。
【デメリット】
●運転に慣れが必要

前進時は大きな問題はないが、後退時はハンドル操作に慣れが必要になる。
●駐車スペースに制限がある
コンパクトなキャンピングトレーラーでも、けん引時は車2台分の長さになるため、大型車両が止められる場所を探さなくてはならない。
●高速料金は割高
高速道路を利用する際のETCはけん引用のセットアップが必要。けん引中は料金区分が変わってくる。


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