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1カ所につぎ込むより2つに分けてよかった

これほどまで充実したセカンドハウスがあり、遊びだけでなく仕事もできるとなれば、拠点をここ1カ所にしぼることもできるのではないか。
「そうですね。将来のことはわからないけれど、でもやっぱり東京も、東京の家も好きなんです」と知子さん。
ダイニングのテーブルと椅子はボーコンセプトのもの。1階は青をテーマカラーにシックな色でまとめている。
ダイニングのテーブルと椅子はボーコンセプトのもの。1階は青をテーマカラーにシックな色でまとめている。
「以前は、東京でもっと広いマンションを探そうとか、家を建てる選択肢も考えました。今になってみると1カ所につぎ込むのではなく、その分を2拠点目に充ててよかったと思います。
出て行くものは倍になるけれど、それを補って余りある価値があったなと。平日と週末、まったく違う環境で、まったく違う時間を過ごせるのは貴重なことだと思います」と克年さん。
セカンドハウスを持つことで、これまでとは違う時間の流れを知り、価値観にも変化が生まれた。ここから新たに、夫婦の新しい人生がスタートする。

HOUSE DATA
竣工:2019年 構造・規模:木造・地上2階
敷地面積:212.88㎡(64.31坪)
建築面積:102.92㎡(31.09坪)
設計:エンジョイワークス https://enjoystyles.jp
間取り:海の家のような開放感をテーマにした。1階にリビング、ダイニング、キッチンをまとめ、2階にはベッドスペースと洗面、バスルームがあり、仕切りのないオープンな空間が広がる。さらに海を見晴らす屋上もある。
柏田テツヲ(KiKi inc.)、PAK OK SUN(CUBE)=写真 前中葉子、宮原友紀=文 小山内 隆=編集・文


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