ミッドレングスを車で例えるならクラウン。その心は?
──お持ちいただいたボードは、見た目からして格好いいですよね。市東 見た目でいえば、樹脂を色付けしたレジンカラーが特徴かな。ファンボードではそういうカラーリングはなかった。同じ形のボードでも、明るい色にするか暗い色にするのかでまったくイメージが変わるから、そういうところでも楽しめるよね。
──ミッドレングスでは、どんな乗り方をすればいいんでしょう?市東 大きなターンで波をつないで、グライドしながらラインを通すだけ。シンプルだよね。
吉川 波に合わせるという、ベーシックなサーフィン。基本に忠実なところを追求できる。そこからハイパフォーマンスに行くか、クラシックに行くか。それがショートボードとロングボードの区分けだと思う。
──サーフィンの真ん中から入っていって、楽しさを感じられる。吉川 そう。基本を学びやすい。
市東 サーフィンがうまくなる要素が詰まってるよ。
──なんとなくわかってきました! で、もっとわかりやすく、ミッドレングスを車に例えると車種は何ですか?市東 車に例えるなら、高級セダン……クラウンみたいな感じ。乗りやすい。
──優雅(笑)。市東 免許取りたての人がマニュアルのスポーツカーを運転するって難しいじゃん。設定がシビアだし、運転の技量もいる。それがショートボード。サーフボードも一緒だよね。クラウンならゆったりとクルージングできる。
──ロングボードを例えるならば?市東 バスに近いよね。そこまでいっちゃう。乗用車ではない。
──そう考えると、乗りやすいのは断然クラウンですね。吉川 一般的な高級車だよね。
市東 乗り心地もマイルドで。
吉川 ちょっと家庭的な(笑)。
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