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”マンバメンタル”の5つの柱

1. Passion(夢中)
普段生きている中で、好きで好きで仕方ないと感じた、その感覚を覚えておくこと。
「僕にとっては、この感覚を得られる存在が『バスケ』だった。バスケが教えてくれたことが僕の人生を支え、より良い人間になることすらも教えてくれたんだ。もちろん、引退後の生活にも活かせてるよ」
2. Obsessiveness(一心不乱)
一心不乱とは、全神経を目の前のことに集中させるということ。「例えば、早起きすれば5、6年後には周りと信じられない程の差がつく。僕は毎朝4時に起きてバスケの練習をしていたんだ」
コービーは、NBA史に残る練習の鬼としても有名だった。全てをやり尽くしたという気持ちがあると、後悔は生まれない。そして、一番重要なのは、他人はごまかせても自分は絶対にごまかせないということ。
3. Relentlessness(不屈の精神)
「悔しい思いや恥をかいたときは、その思いを肥やしにしてまた頑張るんだ。NBAで一番悔しかったのは、2008年のファイナルでセルティックス(レイカーズの1番のライバルチーム)に負けたときだった。僕たちが絶対に勝つと思っていた試合だったからね。たくさんブーイングも受けたよ」。コービーは、練習場に響くシューズが擦れる音や、ボールの匂いでさえも好きという感覚を持っていたと語る。
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4. Resilience(復活力)
コービーは、2013年4月12日に行われた対ウォーリアーズ戦で、アキレス腱を切ってしまった経験がある。そのとき彼は、どのようにしてそれを乗り越えていったのか。
「病院から帰ったあと、まずは家で怒り狂った。そして、次に何ができるかを考えた。一つひとつのプロセスを細かく分けて順序を立てたんだ。まずは手術をして……というように。やるべきことをひとつずつ分けて考えると、困難にも冷静に立ち向かうことができる」
逆境を乗り越えるためのコービーからの最善のアドバイスは、物事は段階的に分けて考える、ということだ。
5. Fearlessness(恐れるな)
人生における最大の恐れは、「自分と向き合う」ということ。誰しも、夢を叶えたい気持ちを受け入れるのが怖いときがある。それはつまり、失敗するのが怖いのだ。
しかし、実際はシンプルなことで、自分が心地よいと思える場所でただ優雅に踊れば良いだけ。元より、それぞれみんな違う箱を持ってるのだから、他の箱と比べる必要なんてまったくない。
──ちなみにコービーは、こんな名言も残している。
「自己疑念は誰にでもある。それを否定したり、屈服する必要はない。うまく付き合うんだ」
「痛みは停止信号とは違う。それは、ここで頑張れば自分を変えられるのだということを思い起こさせる小さな声を、僕らの頭に届けてくれるものだ」
「最も重要なのは、周囲を鼓舞して、彼らが何をするにしても素晴らしい存在になれるよう後押しすることだ」
 
長谷川 寧々=文
記事提供:Forbes JAPAN


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