SUV、コンパクト、セダン。どんなジャンルにおいても名車が存在するのが、ドイツが車大国と言われる所以だろう。
ここで紹介する3台は、いずれも今なお絶大な人気を誇る、旧車好きなら一度は乗りたいドイツ車。その人気の理由を知れば、きっとあなたも乗りたくなるはず。
Gクラスとは似て非なるメルセデス・ベンツ「ゲレンデヴァーゲン」
Gクラスに名前が変わって15年以上経つのに、いまだに現行型を「ゲレンデ」と呼ぶ人は多い。
それはつまり、車に詳しくなくても「ゲレンデ」は知っているということ。それだけよく知られたモデルであったわけだ。
ゲレンデヴァーゲンは、よくメルセデス・ベンツとオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社の作った「NATO軍に収めた軍用車の民生モデル」と言われるが、「オンロードも快適なオフロードカーを作ったら、NATO軍にも採用された」というのがより正確な理解。
ともかく、NATO軍も認めるほどのオンロード/オフロード性能を持つ車であったことは確かで、先に(1970年)登場した初代ランドローバー・レンジローバーを意識しつつ、レンジにはないショートボディやカブリオレといったバリエーションを用意して、1979年にドイツでデビューした。
「ゲレンデヴァーゲン」をもっと詳しく! 2/3