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否定的な人は7割超。「考えたこともない」が多数派を占める

●否定的な人の意見

「主人と結婚する前は浮気をよくしていて主人を苦しめた分、結婚してからは一切やめました」(栃木県・38歳)
「夫というより、子供に知られて恥じる行動はしてはいけないと決めている」(東京都・43歳)
「結婚してから、主婦であると新たな男の人と知り合う機会などほとんどないし、店員さんなどは、中身までわからないから、ただ男前だなぁとか思うくらいで、恋愛感情は湧かない。ずっと恋愛したいなら、結婚しないでいるべきだと思う」(大阪府・39歳)
「まったくもって考えたこともありません」(東京都・45歳)
「面倒に巻き込まれたくないので絶対にしたくない」(広島県・39歳)
「今は子供が小さいので、そんな気にならない」(神奈川県・44歳)
「慰謝料を払わないといけないハイリスクなこと。絶対だめ」(静岡県・43歳)
「するつもりは無いが、してしまうのも仕方ないのかなとも思う。自分は巻き込まれたくない」(岩手県・35歳)
「過去に経験がありますがオススメしません。どちらかが結婚してると破滅しかないと思う」(福岡県・41歳)
「人の心を傷つける恋はするべきではないと思う。好きになってしまったら別れてから付き合うべき」(愛知県・39歳)
では否定的なコメントを書いてくれた人は、どう考えているのかを見てみます。圧倒的に多かったのは「考えたこともない」「考えられない」「ダメです」「ありえない」「最低」などの完全否定派。まあ当然の意見でしょう。
ダメな理由を書いてくれた人の中で多かったのは、「子供に悪影響を与えそうだから」とか「子供がかけがえのない存在だから」といった子供のためを考えて、「恋愛なんて無し!」とする意見や、「代償が大きすぎる」「わざわざリスクを負ってまで恋愛しようと思わない」など、現在の生活が壊れるリスクを考えると無いという意見です。
そのほか「同じことをされたら嫌なのでなし」という、自分がされて嫌なことは相手にもしないという理由。過去に浮気されたことがあるので、自分はしないという人もいました。
そして、意外に多かったのが「面倒だから」とか「面倒に巻き込まれたくないから」という理由。これらの意見、否定しているようでいて、恋愛自体を否定しているわけではないような気もします。消極的肯定派の人と近いような気も……。
一方、「賛成はしないけど、人を好きになるのは止められないと思う」とか「人の心は変わる。良いも悪いもないと思います」と、悪いことではあるけどそういうこともあるというスタンスで、否定も肯定もしない意見もちらほら見られました。
肯定派、否定派、両方の意見を読んで感じたのは、「好きな人ができてしまったり、気持ちが移り変わるのは、仕方がないこと」という考えをベースに持っている人は多いように思いました。なかには「婚外恋愛はあっても良いと思う。本気なら離婚すれば良い」(大分県・45歳)というドライな意見も。
人生100年時代と言われていている今、もし30歳で結婚したら70年間も一緒にいることになります。昔、50代60代で亡くなる人も多かった時代から考えると30年〜40年も結婚している期間が長いわけでして……。しかも、働く女性が増えているので、経済的理由で一緒に居続ける必要性も無くなってしまうとすると、今後、人生の後半戦はパートナーを変えようという女性が増えてくる可能性も否定できません。現に最近はシニア世代になってから、離婚はしないまでも、「卒婚」ということで、別居する夫婦も増えているとか。
この問題をさらに突き詰めていくと、「結婚」という枠を越えて、人生のパートナーをどう選ぶのか、という問題に行き着くのかもしれないな……と思いました。
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「夫たちが知らない、妻のヒミツ」
どんなに仲のいい夫婦でも、相手の心の中をすべて知ることはできない。さらには、夫に言えない秘密を持つ妻もいるのではないか……。そこで、既婚女性200人にアンケートを実施。日頃、夫はもちろん周りの女友達、ママ友にも共有できないような男女関係やお金のことを、こっそり聞いてみた。上に戻る
相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小2の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。
石井あかね=イラスト
ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人


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