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日本全国の無料給水スポットを発見できるユニークなサービス

「mymizu」は、公園などの公共施設に設置された水飲み場のほか、無償で飲料水の提供を行っているカフェやレストラン、ホテルなどの情報を提供するアプリだ。
日本国内はもちろん、世界各地の給水スポットを含めると約20万カ所が登録されており、現在地付近で無料の飲料水が入手できる場所を簡単に探すことができる。
「mymizu」の給水スポットマップ
「mymizu」の給水スポットに登録されているカフェやレストランは、日本国内だけで、すでに8000以上とのこと。公共の給水スポットのなかに「湧き水」が含まれているのも良いところだ。
実際にアプリを使ってみると、特に都市部の場合は予想以上に給水スポットが充実していることがわかる。
なかでも注目したいのが、地図上では黄色いピンで表示される「私的施設」だ。これらの施設の大半が、自発的に給水スポットの登録を行っているとのこと。その理由は、mymizuが掲げる「Hydrate(水分補給)」「Reduce(資源の節約)」「Discover(新しい発見)」という3つのコンセプトにある。
「mymizu」ステッカー
「mymizu」の給水スポットに登録されているカフェやレストランの店頭には、このようなステッカーが掲示されており、気軽に給水を頼むことができる。
   そもそもmymizuというプロジェクトは、1日で6900万本にもなるという、日本のペットボトルの消費事情を背景に誕生したものだ。コンビニや自販機という日本独自ともいえる文化は、便利である一方、飲料水のパッケージとなるペットボトルの過剰消費という問題も生んでいる。
「mymizu」公式サイト/3つのコンセプト
「mymizu」の公式サイトに記載されている3つのコンセプト。スポットを提供する店舗側にとっても、環境保護に貢献しているというPRにつながる。
2020年7月からレジ袋の有料化がスタートしたことでもわかるように、資源や環境保護の観点から世界的にプラスチックの消費を抑える動きが高まっているなか、ペットボトルの消費についても、ユニークな視点から見直しを提案しているのが、mymizuというわけなのだ。


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