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収入減少に見る悲哀……

悩む男性
続いて、「収入が減った」と回答した人たちに、収入減少による影響を聞いてみた。やはり生活状況は厳しく、貯金が減ったり節約をしたりと、これまでよりも懐事情が寂しい人が多いようだ。
【貯金が減った】
「貯金を切り崩し、蓄えがなくなってきた」(42歳・岡山県)
「貯金できる金額が減った」(40歳・神奈川県)
「保険や積立プランの減額を余儀なくされた」(43歳・奈良県)

まず多かったのが、「貯金が減った」という声。貯金はこういった非常事態時のための生活予備費としての役割も果たすため、ある意味使い方としては間違っていない。
しかし、コロナ禍で蓄えが一気に減ってしまったという人にとっては、まだ影響が続く今、「さらに収入が減少したら」「この状況がずっと続いたら」と考えると恐ろしい。生活予備費を用意しておくことがいかに大事かを痛感させられることになった。
【以前より節約しなければならなくなった】
「税金関係の支払いが多く、食費を減らさなくてはならなくなった」(44歳・千葉県)
「食費を極力減らし、最も安いタイミングのときに一括購入するようになった」(42歳・千葉県)
「生活が苦しくなったので節制しはじめた」(40歳・沖縄県)

また、収入が減っても出ていくお金はあるのだから、これまではあまり節約を意識してこなかったという人にとっては、収支を見直す良いきっかけになったかもしれない。
財布の紐は奥さんが握っているという人も多いだろうが、すべてお任せするのではなく、今後はお金の使い方を夫婦で一緒に考えていくことが重要になるだろう。
【自由に使えるお金が減った】
「お小遣いが半分になった」(45歳・愛媛県)
「小遣いが無くなった」(45歳・京都府)
悲しいことに、お小遣いが減った、失くなったという人も。飲み会などが減っているため、以前よりはお金を使う機会自体が減っている人が多そうだが、それにしてもこの大幅カット具合は厳しいものがある。生活を続けていくためには仕方ないことだが……。
【支払いが厳しくなった】
「家賃や光熱費、食費の支出が厳しくなった」(44歳・千葉県)
「ローンの支払いが厳しい」(43歳・京都府)

そして、特に働き盛り世代を象徴する悩みであるのが、「ローンの支払いが厳しい」という声。これからの家族との生活のために住宅ローンを組んだはいいものの、まさかこんな早い段階でつまずくことになるとは……。このコロナ禍により、人生計画が大きく狂ったという人もいそうだ。
ご覧いただいた通り、働き盛り世代の男性の多くは、ライフイベントと収入減少の狭間で頭を抱えている模様。もしかしたらこの記事を読んで、自分だけでなく約4割もの同世代も収入が減少したという事実に「少しは心が軽くなった」と気持ちを誤魔化せたという人もいるだろうか。
何にせよ、これから先も何が起こるかはわからない。収入の増減にかかわらず、この新型コロナ禍を機にライフプランと金銭計画は練り直さなければならないようだ。
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