「SUV大国ニッポン」とは……道路や駐車場事情から、日本ではコンパクト〜ミドルサイズのSUVが主流だ。
しかし、大柄なサイズがもたらす圧倒的な迫力や、大人3人が並んで座っても窮屈に感じない車内の広さは、全長が5mに迫るビッグサイズのSUVじゃなければ味わえない。
ビッグサイズSUVといえばドイツのプレミアムブランドやアメ車の独壇場のように感じるが、実は日本車でも魅力的なものは存在する。
検討のラインナップにぜひ加えてみてほしい、日本生まれの大型SUV3台を紹介しよう。
■レクサス「LX」
レクサスの中でも圧倒的なその迫力
レクサスブランドの日本展開がスタートしたのは2005年だが、海外ではそれ以前からトヨタのプレミアムブランドとしての地位を確立していた。
「LX」は「ランドクルーザー」のレクサス版として、ランクル80の時代から海外では販売されていた。ランクル100時代の「LX」は、「ランドクルーザーシグナス」として日本でも販売されている。
北米、中近東、ロシアなどでは現行型ランクル200へのモデルチェンジに合わせて2007年から販売がスタート。そして日本のレクサスブランドのフラッグシップSUVとして、2015年9月から日本での展開がスタートしたのだ。
目を引くのは厚みのあるフロントマスクに配置された巨大なスピンドルグリル。ビッグサイズならではの迫力を海外のプレミアムモデルに負けないレベルまで引き上げている。足元は20インチアルミホイールで力強さを演出。オプションで21インチを選ぶことも可能だ。
搭載エンジンは最高出力277kW (377ps)、最大トルク534N•m を発生する5.7L V8ガソリン。このエンジンはわずか2000rpmで最大トルクの90%を発生。トランスミッションは8ATになる。だからアクセルを大きく踏み込む場面がとても少ない。
日本デビュー時は3列シート搭載の8人乗りのみの展開だったが、2017年8月から2列シートの5人乗りもラインナップ。
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