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カラトラバが“究極の定番”であり続ける理由

ここで改めてカラトラバのルーツに触れてみたいと思う。
カラトラバ・スタイルの誕生は、パテック フィリップのみならず、今日の腕時計の歴史を語るうえでも欠かせない出来事だった。
1932年、経済面で危機に瀕していたパテック フィリップは経営権をスターン兄弟に譲渡。彼らは困難を打破するために、懐中時計から腕時計に舵を切る決断を下し、同年に開発された記念すべきモデルが「Ref.96」であった。
カラトラバ・スタイルの誕生は、パテック フィリップのみならず、今日の腕時計の歴史を語るうえでも欠かせない出来事だった。
スモールセコンド仕様の「Ref.96」。完璧なプロポーションゆえ、小ぶりな31mmのケース径でありながら力強い印象を放つ。
“少ないほど豊か”“機能がフォルムを決定する”という芸術・建築学の運動バウハウスにインスピレーションを受けて創作された「Ref.96」は、1970年代まで販売されたロングセラーであり、度重なるチャレンジの結果、数え切れないほど多くのバリエーションを残した。
進化が紡ぐカラトラバの伝統は、現代まで脈々と受け継がれている。


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