災害の現場から、その利便性と存在が知られていった
ゴールゼロ社として初の製品をリリースしたのは2008年。着想から約5年に渡るリサーチとテストを経て生まれた第一号製品は、「エスケープ150」と名付けられたポータブル電源だった。このモデルこそが、世界初となる元祖ポータブル電源である。
ポータブル電源という画期的なアイデアは、世界中で発生した自然災害をきっかけに急速に認知を広げていく。
2010年のハイチ地震。2012年のハリケーンサンディ。そして2011年に発生した東日本大震災。彼らのポータブル電源とソーラーパネルは、被災地における貴重なライフラインとして世界中で大活躍した。
以降、国連や赤十字、消防や行政機関がこぞってゴールゼロの製品を備蓄するようになったそうだ。
アウトドアのフィールドでは、キャンピングカーの利用者たちがいち早くその存在に注目し始めた。
「従来の発電機と比べると、圧倒的に軽量コンパクトです。何より、発電機のように大きな音がしないことが、キャンプや被災地において大きなメリットだったようです」。
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