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2020.07.18

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「サニーフィルム」有田浩介さんがドキュメンタリー映画に感じる、ルームウェアのリアリティ

「一般人が知らない場所、知らない生活について伝えてくれるのがドキュメンタリー映画の価値のひとつ。我々が普通に生活していたら知りえない、言うなれば“世界の僻地”に触れることができるということです」。
そう語るのはドキュメンタリー専門の配給会社、サニーフィルムの代表を務める有田浩介さんだ。
ドキュメンタリーの中の部屋着は衣装係もいない、リアルクローズ。だからこそ、“世界の僻地”の実情が滲み出ている。そこから何を読み取るのか? それがドキュメンタリーの醍醐味のひとつだと思う。
『CRESTONE』米コロラド州クレストンにて、マリファナを育てながら暮らすラッパーたちを追う。
『CRESTONE』米コロラド州クレストンにて、マリファナを育てながら暮らすラッパーたちを追う。
「まずは『CRESTONE』というドキュメンタリーを。タイトルはロッキー山脈の麓にある街の名前。そのクレストンの中心部から離れた砂漠地帯で、マリファナを育てながら暮らす“サウンドクラウド・ラッパー”たちを追っています」。
そう聞くとギャングスタ的ラッパーを想像してしまうが、映るのはどこにでもいそうなアメリカの若者たち。ダボダボのチノパンを腰ばき。上半身はTシャツあるいは裸である。
『CRESTONE』監督は女性で、自身の高校の同級生でもある彼らに会いに行くという体裁を取っている。いわゆる「クリエイティブ・ノンフィクション」というジャンルだ。
監督は女性で、自身の高校の同級生でもある彼らに会いに行くという体裁を取っている。いわゆる「クリエイティブ・ノンフィクション」というジャンルだ。
「インターネット上で自分をどう演じるかばかり考えているような、現代っ子なんですよ。“目指せ100万回再生!”みたいな(笑)。
彼らの音楽ジャンルはトラップ(ハードコア・ヒップホップの一種)。音楽レーベルとは契約せず、SNSで配信しながらインターネットミームを狙う。若いラッパーの典型的なスタイルですね」。


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