走って実感、東京で今いちばん面白い街は月島だ!
「月島という場所がとにかく面白いんですよ。この街に馴染みのない人からは『そんな下町にお店を構えて大丈夫?』と言われたりするんですが、個人的には東京で今、いちばん面白い街だと思っています」。
そのことを実感を伴って理解し、ついにはショップをオープンさせるまでに到ったのは、自身が引っ越してきたことに加え、ここ数年で月島という街を走るようになったことも多少は影響しているという。
「かれこれ7、8年住んでいてそれなりに土地勘もついてきましたし、走りながらよく街並みを観察しているんですけど、ここ数年でいわゆる可処分所得の高い年齢層の人口が増えてきている印象があります。昔の景色を残しつつ、新しいものが上手くミックスされている場所って、東京でももうあまりない。もんじゃ以外にも新しいお店がどんどんできている。それこそ20代後半で走っていた頃とは全然違うかもしれません。街も走りやすいんですよ。もんじゃ商店街は車通りがほとんどなく、街灯もついているので」。
走ることでホームタウンへの愛着が高まり、それがショップオープンのきっかけにも繋がっている。夜遅くまで残業があるような仕事ではないので、今後も走ることは続けるつもりだが、一方でローカルならではの注意点もある。
「地元で商いをしている身としては、保育園への送り迎えで顔バレしていることもあって、ヘタな服装では走れないというのがちょっとした誤算でした(笑)」。
確かに! 後編では原さんが実際どんなコーディネイトを心掛けているのかを聞いてみよう。
RUNNER’S FILE 12 氏名:原 崇 年齢:36歳(1984年生まれ) 仕事:アイウェアセレクトショップ「ダウンタウン」代表 走る頻度:週2~3日、2.4km程度 記録:レースへの参加はなし |
連載「Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」とは……ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真