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恋愛感情を持ち続けるために必要なのは「会話」

では、出産後も夫婦が仲良くいるためには何が大事なのか。私の周囲のママ友や友人のエピソードを思い返してみたところ、やはり、夫がどれだけ妻とコミュニケーションを取ろうとするかが、妻の愛情を左右するのではないかと思いました。
私の、とある女友達は(ママ友ではなく学生時代からの友人)、いつも夫が家事に協力的でないことを愚痴っているのに、夫婦仲は悪くなさそう。その彼女があるとき、「私が夜遅く帰る日は、必ず夫が起きて待っていて、その日の子供たちとの出来事をこと細かく報告してくれる」というエピソードを語っていたのを聞いて、だからこの夫婦は仲が良さそうなのかと納得しました。いつも愚痴ってはいるんだけど、本気では怒っていない雰囲気を彼女から感じ取れた理由がわかった気がしました。
私が「なんて可愛い夫なの! それは羨ましい」と言ったら「そうかな……。ちょっと鬱陶しい気もするよ。でも確かに、私のほうが年上だし、慕われている感じはする」とのこと。
やはり女性にとって会話をするということは、夫婦関係を良好に保つためにかなり重要です。こちらの話を聞いてくれるのはもちろん、夫が自分の話をしてくれるのも大事。こういうコミュニケーションがあれば、多少家事の負担がアンバランスでも、許せると思えるのではないかと、彼女の話を聞いて思いました。
男性にとっては、仕事から疲れて帰ってきたところで妻と雑談する余裕なんてない、という人もいるかもしれませんが、そこを少し頑張るだけで、良好な夫婦関係を長く続けられるなら、ちょっと頑張ってみてもいいのではないでしょうか。
日本人男性は女性との日常会話が得意じゃない人が多い気がします(特に今の40代以上)。会話がなくなれば、もちろんその後セックスレスにもなり、ゆくゆくは離婚ということにもなりかねません。今後ますます、仕事を持つ女性が増えて、経済的に夫に頼らなくても生きていける女性が増えると、会話もない、一緒にいてもつまらない夫は早々に見切りをつけられる可能性は高くなっていくかもしれません。女性は男性よりもシビアだし、決断が早いのです。
というわけで、夫婦の日常会話をないがしろにせず、お互いに相手の話にきちんと耳を傾けて、コミュニケーションを取っていきたいものですね。
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「夫たちが知らない、妻のヒミツ」
どんなに仲のいい夫婦でも、相手の心の中をすべて知ることはできない。さらには、夫に言えない秘密を持つ妻もいるのではないか……。そこで、既婚女性200人にアンケートを実施。日頃、夫はもちろん周りの女友達、ママ友にも共有できないような男女関係やお金のことを、こっそり聞いてみた。上に戻る
相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と小2の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。
石井あかね=イラスト
ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人
  


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