生活習慣病に効果アリ! 日本最古の健康体操「自彊術」
――続いては、読み方もわからなかった「自彊術」です。マーシー まず、読み方は自彊術(じきょうじゅつ)です。これは東洋医学をルーツとする、日本最初の健康体操なんです。
――日本初! ラジオ体操よりも古い体操なんですね。調べたところ“治療界の天才”と呼ばれた中井房五郎さんという方が考案したようで。マーシー 人間がもともと持っている自然治癒力を高めて、健康的な体をキープしてくれるんです。何かひとつ、一緒にやってみましょうか?
「自彊術 第5動 胸郭を広げる動作」
① 正座になり、背筋を伸ばす。
② 左腕を曲げて右肩に乗せ、右の手のひらで左肘を押さえて右に引っ張る。
③ 肩を左側に振りながら、右手の人差し指と中指で左手の小指の付け根を挟み、左後ろに押す。
④ 左右の手を入れ替えて、20回繰り返す。
――おお。胸や肩周りが伸びて気持ちいい!マーシー 第5動は背中、胸、わき腹に効き、肩こりや背中の痛み、ストレス緩和などにいいんです。胸郭が広がると呼吸がスムーズになるので、疲れも取れやすくなるはずですよ。
――第5動、いいこと尽くめじゃないですか! そして、ストレッチなので大きな負荷がなく、やったあとに肉体的な疲労を感じないところもいい。マーシー そうそう! 続けやすいのもポイントですね。自彊術は、そのほかにも多くの生活習慣病改善に効果が期待できるみたいです。詳しくは……たくさん本が出ているのでそちらで(笑)。
――(笑)1畳くらいのスペースでできるのも助かります。マーシーさん、ありがとうございました! マーシーさんの体づくりは、仕事のためでもあり、プライベートを充実させるためでもある。そろそろ50歳、サーフィン歴35年。公私ともにいつくるかわからないビッグウェーブを乗りこなせる背景には、こんな「家トレ」があったのだ。
「モデルの家トレ」とは……自宅で働き、自宅で遊び、自宅で食べる。行動範囲が狭くなれば当然、体はなまる。で、なんとかせねば! と思っているあなたに、“体が資本”のオーシャンズモデルたちが実践する、自宅での体メンテナンス術を伝授。
上に戻る 市川明治=取材・文