走るデザイナーならではの小物選び
「ランニングするときは必ずキャップを被ります。これもナイキが大半。街では被らないんですけど、ランニング用のファッションアイテムというか、デザイン面で惹かれたものをコレクションしています」。
「アトリエのそばにアイヴォルのショップがあるんですよね。もともとアイヴァン7285のサングラスが好きだったこともあって、そのアイヴァンがスポーツサングラスを手掛けるというときに、共通の友人に紹介してもらってオープニングにお邪魔したのがきっかけです。このデザインでもスポーツ用に設計されているので、フィット感の良さには信頼がおけます。走っていても全然ズレません」。
ボーズのイヤフォンにとくにこだわりはないと言うが、音楽も趣味のひとつなので重低音に定評のあるボーズをセレクトしている。
「適度に気分が高まる4つ打ち系の音楽を聴くことが多いです。速く走りたいなというときは疾走感のあるビートの曲を流します」。
腕元にはアップルウォッチが相棒だ。
「走るようになってからは普段からこの時計をするようになりました。アプリはナイキ ラン クラブを利用しています。やっぱり視認性が抜群なところが良いですよね。iPhoneと連携させやすいですし、電子マネーにも対応しているので、スマートフォンを持たず走るときも、アップルウォッチは必ず着用します。走るときはなるべく余計な重さを省きたいですから」。
走ることに目覚めてからは、コーディネイトを大事にしつつ、ランニングギアという目線でファッションを楽しむ。そんな新たな世界が広がった武田さん。意識的にせよ無意識にせよ、それが自身のモノ作りにも反映されているのが面白い。デザイナーとランニングって、案外いい組み合わせなのかも!
RUNNER’S FILE 11 氏名:武田裕二郎 年齢:39歳(1981年生まれ) 仕事:キート、ミスターエブリデイズ ディレクター 走る頻度:週1〜2日、10km程度 記録:ハーフマラソン1時間46分(2019世田谷246ハーフ) |
連載「Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」とは……ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真