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細部の工夫が光る、クッキングツールもお見逃しなく

ベアボーンズ
幼少期から料理好きだという、創業者のロバートの意見が存分に反映されている。
同じく「食」にまつわるギアとして、クッキングツールの開発にも力を入れている。
中でも、自宅キッチンとキャンプ、どちらでも使い勝手がいいようにデザインされたキャストアイアンのシリーズに注目してみよう。
ベアボーンズ
焚き火からガス火までOK。用途の広さは、料理の選択肢の広さとも言える。
ダッチオーブンを例にとると、その徹底したこだわりがよくわかる。
例えば、鍋の内側はスープやソースがすくいやすいよう湾曲させた構造になってる。蓋の内側にはズレを防止する出っ張りを設けているが、ずらして置くとこの出っ張りが隙間を作り、蒸気を逃がせる仕組みだ。
またボトム形状もよく考えられており、焚き火だけでなくガス台にもしっかりフィット。熱を分散させつつコイル状のハンドルも握りやすく、使い込むほどに違いを実感できる。
ベアボーンズ
落ち着いたアンティークカッパー色は使う場所を選ばない。
ホウロウ加工が施されたカトラリーシリーズも、長年使い込んだアンティークのような雰囲気を楽しめる。縁はステンレスリムで補強され、表情が1点1点違うのも面白い。食洗機で洗うことも可能だ。
ベアボーンズ
カップ、プレート、ボウルは、全て2個セットで販売されている。
前編で紹介した通り、ベアボーンズの製品は自宅や庭、アウトドアというフィールドの境界線がない環境下で開発されている。彼らの主眼は「どこで使うか」よりも「どう使うか」なのだ。
これからキャンプやガーデンニングを新たに始めてみたいなら、どう使うかを徹底的に考えて作られた道具を手にして欲しい。新しいことを始めるならば、お気に入りの道具を持つことこそが長続きの秘訣である。

[問い合わせ]
エイアンドエフ
03-3209-7575
http://barebonesliving.jp
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「Camp Gear Note」
90年代以上のブームといわれているアウトドア。次々に新しいギアも生まれ、ファンには堪らない状況になっている。でも、そんなギアに関してどれほど知っているだろうか? 人気ブランドの個性と歴史、看板モデルの扱い方まで、徹底的に掘り下げる。 上に戻る
池田 圭=取材・文・写真


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