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2020.06.28

ファッション

世界が熱視線を送るアシックス。今夏の傑作を起点に、その歩みを振り返る

アシックスタイガーは、ある世代には甘酸っぱい記憶が呼び覚まされるブランドである。
アシックスといえばオニツカタイガーが海外で評判となっているのはご存じのとおりだが、数年前からオニツカタイガーに負けず劣らずのアツい視線が注がれているという。
 

この夏登場した最もホットな一足

6月12日に満を持してリリースされた「GEL-PTG MT G-TX」。各1万6000円/アシックス(アシックスジャパン 0120-068-806)
かつてバスケットボール少年だったら覚えているに違いない「ファブレ ポイントゲッター」をベースとした「GEL-PTG MT G-TX」がリリースされた。
ファブレ ポイントゲッターは1983年に誕生したバスケットボールシューズで、カンガルーレザーのアッパーに粘りの強いラバーソールを履かせた純国産。何人ものスタープレーヤーがそのシューズを相棒に選び、コートを跳ねた。
当時2万円を軽く超えていたというから、バスケットボール少年にとっては高嶺の花だっただろう。
こちらがGEL-PTG MT G-TXのベースとなったモデル、ファブレ ポイントゲッター。当時のカタログより。
スポーツスタイル事業部の御所野良紘さんはいう。
「そのシューズは、ファーストモデルのスペック据え置きで2013年まで販売されました。アシックスの数あるマスターピースの中でも往時の姿をとどめたまま30年にわたってカタログに載り続けたモデルはそうはありません。

アップデートのポイントはゴアテックス仕様のキャンバス素材、パッド充填を控えめにしたミッドカット、着脱可能なシューレースカバー、そして衝撃緩衝材のフューズゲルにあります」。
その一つひとつに共通する考え方は、スポーツテクノロジーをライフスタイルに応用するということであり、GEL-PTG MT G-TXが属するアシックス スポーツスタイルに相応しい一足だ。スニーカーギークなら先刻承知、アシックス スポーツスタイルは昨年までアシックスタイガーの名で展開していたコレクションである。
さて、そろそろアシックスタイガーというブランドについて、じっくりと探っていこう。


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