「シングルオトーチャンの生活白書」とは……「愛情」と「甘やかし過ぎる」ことは違う
「愛情」と「甘やかす」とは、似て非なるもの。筆者も常に意識をしていますが、とても難しいものです。ただでさえ、父子家庭となり母親の愛情を常にもらえない状態で、我が子には寂しい思いをさせているので、ついつい甘やかしてしまうこともあります。
しかし子供を「愛する」ということと「甘やかす」ことが混同してしまうと、多くの場合は「甘やかし過ぎ」てしまう傾向にあります。親は「私はこんなにも子供に愛情を注いで愛している」という自己満足と優越感を得ることはできますが、実際には子供の成長に悪影響を与えてしまう可能性があります。
では、なぜ親が子供を甘やかし過ぎてしまうのか。それは、「子供を守りたい」「子供に嫌われたくない」「自分自身が良い親でありたい」という想いがあるからです。この3つの想いは、親となれば当然の感情です。しかしこの想いが強いがゆえに、子供を精一杯甘やかせば親の愛情が子供に伝わり、「不安で寂しい気持ちを抱かなくても済む」という間違った解釈を親たちはしてしまうのです。
また、子供からの愛情を失うことを恐れるあまり、「子供に嫌われてしまうのではないか?」と親が下手に出てしまうケースもあります。このような考え方や親子関係では、子供が悪いことをしても注意ができず、子供がすることを許し過ぎてしまいます。そしてこの状態が続いてしまうと、子供は自分の行動が他人に対してどんな影響を与えるのかを考えず、自分勝手な自己中心的な行動をとる可能性が高くなります。
このように甘やかされた子供は欲求不満に耐えることができず、我慢すること集中することが苦手になり、最終的には子供自身も親も困ることになってしまいかねません。
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