今なお、フューチャリスティック
BULOVA(ブローバ)/コンピュートロン
1950年代半ばから台頭した若者文化は、’60年代末から’70年代にかけて本格的なカウンターカルチャーとして花開いた。
当時のヒッピームーブメントや音楽、アートと結びつき、ファッションも従来の概念から開放され、より自由になった。こうした変革期を迎えたのは時計も例外ではない。
’70年代にはクオーツが登場し、従来の機械式を席巻し始める。こうした電子化によって機構ばかりでなく、発光ダイオード(LED) を用いたデジタル表示も誕生。文字盤から針がなくなることでデザインや機能の自由度が増し、ファッション性も増したのだ。
そんな時代を象徴するのが1976年に発表されたコンピュートロンだ。
これを復刻し、台形のケースは手前の側面に時刻表示のディスプレイを備え、リュウズを押すと時分に次ぎ、プッシュ毎に秒や月日、曜日、第二時間帯が表示される。
スマートウォッチが登場した現代でもそのスタイルは近未来のアヴァンギャルドを感じさせる。
3/3