カルティエの歴史を語るために欠かせない時計といえば「サントス」だろう。
1904年に創業者の孫であるルイ・カルティエが天才飛行家アルベルト・サントス=デュモンのために考案したモデルで、「操縦桿から手を離さずに時間を確認できる時計が欲しい」とのリクエストを受け、世界初の男性用の実用的腕時計として誕生した。
そんな歴史を継承した「サントス デュモン」コレクションより、数量限定のスペシャルなモデルがこの度、登場した。
2019年に発表された「サントス デュモン」は、クオーツムーブメントを搭載。サントスの特徴であるビス留めしたベゼルはそのままに、ラグはよりスッキリとした形状に。リュウズにはカボションと呼ばれる宝石を埋め込む加工を施し、細身のローマ数字のインデックスとレイルウェイ目盛りを使用した。
そして今回発売された限定モデルは、2019年モデルのデザインを踏襲しつつ、手巻き機械式にチェンジしながらもケースの厚みは前回と同じ7.3mm。薄型のムーブメントである430MCを採用している。
さらに、特筆すべきはサントス=デュモンが設計した飛行船の名を冠したこと。
それぞれ、サントス=デュモンがはじめて設計した第1号機「ル ブレジル」、パリの上空を横断した実験用のモーター式飛行船「ラ バラドゥーズ」、220mの飛行を達成した飛行船「N°14ビス」の名前が付けられている。
そして各モデルの裏蓋には飛行船の製図を刻印。サントス=デュモンへの敬意がひしひしと伝わってくる。
これらの3モデルはいずれも全世界で数量限定の発売。5月7 日より
オンライン ブティックで発売が開始されており、店頭での発売は今夏とのこと。
マニアも納得な、時計史に残るエポックメイキングな2020年式サントス。チェックしておいて損はないはずだ。
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