男と時計に共通して必要なもの。それはロマン。スペックや見た目の良さの背景にある物語や想いは、ほかで代え難い価値を、その人やモノに与える。
そんなロマンを長年にわたり追い続けて完成した時計がある。ピアジェの「アルティプラノ アルティメート コンセプト」だ。
「世界一薄い機械式腕時計」を作る
1874年にムーブメントメーカーとして創業し、高度な機構を生み出してきたピアジェ、薄型時計を得意とし、1957年に発表されたムーブメント「9P」は、2mm(ケースを含まないムーブメント部分のみの厚さ)という世界最薄の機械式ムーブメントとして歴史のページに刻まれた。
それから約60年、2018年のジュネーブサロンにて、ピアジェはケースも含めて厚さがわずか2mmという「アルティプラノ アルティメート コンセプト」を発表した。ムーブメントと一体化したケースやリューズ、極めて薄いサファイアクリスタルと、既存の機械式時計作りの概念に囚われない機構は、腕時計の新たなステージとも言われた。
発表の際には、驚きと同時に「こんなに複雑で製造に困難を極める時計を商品化できるのか?」とも囁かれたが、遂に、「アルティプラノ アルティメ ート コンセプト」は一般販売されることになる。
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