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不動産価格の行方を知るには「日経平均」を見るべき

不動産価格と東京大会は無関係。実際、ここ数年の不動産価格を見ると、オリンピックとはあまり関係のない動きになっているらしい。
「東京都を中心とした不動産価格は、オリンピック決定前の2012年頃から上昇し続けていました。その上昇は2018年頃にピークを迎えて横ばい気味に。最近は頭打ち感が出ていました。不動産価格は、都心から全国へ波のように波及するので、これからほかの地域も頭打ちになっていくと見ています」。
この不動産価格と同じような動きを見せてきたのが、日経平均株価だ。2012年に安倍政権になると、アベノミクスと呼ばれる経済政策が始まった。これは、市場に出回る通貨の量を増やす「金融緩和」のひとつ。結果、日経平均は2018年頃まで上がり続け、その後は、コロナショックが起こるまで2万2000円〜2万4000円をウロウロと停滞した。
不動産価格も、おおむねこれと同じ動きをしてきたという。だからこそ、長嶋さんは「オリンピックの延期よりも、日経平均に注視するべき」とアドバイスする。不動産価格は、日経平均の動きを後追いすることが多いので、こちらの値動きを参考にしたほうが良いようだ。
図版
東日本不動産流通機構、東京証券取引所の公表データより長嶋さん作成
なお、日経平均は今回のコロナショックで一気に下落。2月には2万4000円ほどだったのが、3月下旬には1万6000円台まで下がった。その後、約1カ月かけて2万円ほどに戻ってきた。
「不動産価格については、まだ大きな下落は起きていません。ただ、株価から少し遅れて反応するので、これから動きがある可能性も。今の日経平均が約2万円という水準を考えると、不動産価格は今後10〜15%ほど下がる可能性もあります」。


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