延期は気にする必要なし? そもそも不動産価格と東京大会は関係ない
東京大会までは不動産価格が上がる……。
この定説をもとに、大会後の価格下落を待っていた人は多いはず。しかし、長嶋さんは「今回のオリンピックと不動産価格はあまり関連しない」と、そもそもの定説を否定する。
「確かに過去の大会を見ると、開催年までにその都市の不動産価格が上昇したケースはあります。しかしそれは、まだインフラや経済が未成熟だった都市が、オリンピックによって急速に発展した場合。1964年の東京大会はそうでした。ただ、今の東京のような、すでに成熟した都市では不動産価格に大きな影響を与えません」。
実際、2010年のバンクーバー大会(冬季)や、2012年のロンドン大会など、先進都市での開催を調べると、不動産価格は変化していないというのだ。
「大会が1年延期になって、不動産購入も延期しようか迷っている人はある程度いるでしょう。また、新型コロナが長引けば大会中止の可能性もゼロとは言い切れない。先行きを占うのは難しい状況です。ただ、不動産については、そもそも東京大会との関連は薄い。オリンピックの行方を考慮する必要はないでしょう」。
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