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まずは見逃せない文字盤のチェックポイントとは?

――もしもし、こんにちは。
中井 こんにちは。どの時計をご覧になりますか?
通話はFaceTimeを使用。その他ツールにも対応はしてもらえる。
――ホームページに出ている「GMTマスター」が見たいんですが。
中井 はい。1968年製のRef.1675ですよね?どうぞ。

――そうです!スペックはホームページで確認したのですが、もう少し細かく状態を知りたくて。
中井 かしこまりました。ヴィンテージウォッチは文字盤が命ですから、そこから話していきますね。まずインデックスの夜光塗料ですが、当時のトリチウムがしっかり残っています。

塗り直していたり、人の手が入ると評価がガクンと落ちますが、これは申し分ないでしょう。
――1968年製ってことは、稀少な“ミラーダイヤル”になるでしょうか?
中井 いや、“マットダイヤル”と呼ばれている文字盤の初期です。針もいじられていないと思いますが、多少痛みがありますね。
――Ref.1675の“ロングE”は、なぜ価値が高いんでしょう?
中井 この文字盤は、1960年代後半から数年間だけ製造されていたのですが、付加価値が生まれている理由は稀少性だけではありません。
1980年代まで製造されていたRef.1675の文字盤は後年になると交換用とほぼ見た目の違いがなくて、経験豊富なプロでも見極めるのが難しい。
その点、“ロングE”の場合、王冠マークの下にプリントされたROLEXの『E』の形状に特徴がある(Eの横棒の中央が長い)ので、ケースのシリアルナンバーと照らし合わせると、パーツの整合性を簡単に確認することができます。
――なるほど……では、この個体のパーツはすべてオリジナル?
中井 意外と見落としやすい“日付のカレンダー”もオリジナルですね。背景の色がシルバーであることがその証しです。わかりますか?(とクルクルと時計を回してくれる)。
角度を変えて丁寧に見せてくれる。画質も良く安心感は高い。
実はココ、交換されていることが多いんですよね。
――ケースの状態はどうですか? ホームページで見る限りかなりキレイですが、未研磨?
中井 あ、ネットなどでよく“未研磨”と書かれているのを見かけますが、デッドストックでもない限り疑ったほうがいいですよ(笑)。
研磨をやり過ぎると、ケースが丸みを帯びて本来のフォルムからかけ離れてしまうので、その分だけ評価がマイナスになります。
――この個体の場合はどうなんですか?
中井 多少磨かれています。なので、ラグの面取りの部分が少しぼやけています。ただ、この年代の時計にしては状態は悪くないほうですよ。
こちらはホームページに掲載されている写真。
こちらについては、ホームページで掲載している写真を見てもらったほうが判断しやすいかと思いますが……
実際に該当箇所を見せてくれる。
こんな感じで、若干。ラグの部分、見えますか?
――はい、ありがとうございます!


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