Day 9 TUE.
男のジェラシーはときに女性のソレよりも湿っぽい。でも、もう気後れはしない
「平山さん、ちょっといい?」。わざわざ伊藤部長がオフィスに来て、廊下に呼び出された。なんでも先日の部長会議でユースケが提示した資料に気になる点があるらしい。ただ、指摘された点を聞いてもいまいちピンとこない。
冷静に質問を返すと、「い、いやぁ、なんというか、キミがまだ現代女性の心をだね、わかってない気がしてだね……」としどろもどろ。『これは昨日の一件が面白くなかったんだな』とユースケは気付いた。「伊藤さん、ご忠告ありがとうございます」とうやうやしくお礼を伝えると、「う、うん、じゃあ」と言って去っていった。
今日は登板回数ナンバーワンのネイビースーツ。ただ、紺無地なので、カタくなりすぎないようハリ感のあるグレーの無地Tでカジュアルダウンさせた。そんな着こなしに加え、以前とは変わりつつある肌ツヤ。ユースケは再び湧き上がり始めた自信を感じていた。
着回しアイテム【1】「ポロ ラルフ ローレン」のスーツ着回し力絶大な紺無地スーツ。素材はコシのあるウールツイルで、パンツは旬のベルトレス仕様。13万1000円/ラルフ ローレン 0120-3274-20
【10】「インバート」のTシャツボディはジャージーのようなストレッチナイロン。ドロップ気味のショルダーと広めの身幅で、1枚でも今っぽく映る。1万8000円/アマン 03-6805-0527
西崎博哉(MOUSTACHE)=写真(人物) 高橋絵里奈=写真(静物) 武内雅英=スタイリング yoboon(coccina)、MASAYUKI(The VOICE)=ヘアメイク 押条良太(押条事務所)=文 大関祐詞=編集 サニーサイドアップ、B&B Italia Tokyo=撮影協力