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正しい語源は「NATOストックナンバー」

1973年には、ストラップのサイズ、色、素材などにいたるまでさらに細かい決まりが制定された。
丈夫で交換も用意なストラップとして、普及していったNATOストラップ。
英国軍人の標準装備のひとつとなったこのストラップは、NATO(北大西洋条約機構)軍そのものではなく、その加盟国メンバーによって承認されていた13桁の「NATOストックナンバー(NSN: National Stock Numberとも言う)」に由来し、しばらくの間は、申請に必要な書類のG10という書式から、“G10 NATOストラップ”というあだ名で呼ばれていたという。
やがて、このストラップの頑丈さと見た目のカッコ良さ、付け替えの容易さなどから、NATOストラップとして世界中に広まっていった。
オメガの名作「スピードマスター プロフェッショナル」に組み合わされた、ミリタリーグリーンのポエステル製NATOストラップ。グッとミリタリーな雰囲気にしてくれる。
つまり、NATOストラップの起源は英国軍であり、語源はNATOによる承認ナンバーからなのだ。確かに、よく考えればNATO軍はさまざまな国の軍隊から成り、採用される腕時計は国によってそれぞれ違うはずだ。


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