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アタカマ砂漠を走って、マジになる

2013年に日本では珍しい本格的なチョリパン屋をスタートさせた中尾さん。飲食店に限らず仕事の転機にはありがちなことかもしれないけど、不規則な生活がたたって順調に体重が増えていった。
「そのころは一緒にお店をやっている妻と、週に3回くらい飲みに行ってました。〆はラーメン。これでは太らないはずもないですよね。みるみるとベスト体重から10kg近く増えてしまって、まずはプラマイゼロに戻したいなと。走り始めてから最初の2〜3年は、休みの日にちょろっと、飲むために走っていました」。
中尾真也
熱心にランニングへと打ち込むきっかけになったのは、前述の藤川さんに誘われてトレイルランを始め、チリで行われるアタカマ砂漠マラソンへと出場したことだ。
「『アタカマ・クロッシング』というレースなのですが、そのドキュメンタリー番組を飲みながら鑑賞していて、そのときのノリで『砂漠を走っちゃおう』って。総距離250kmを1週間かけて走破するステージレースで、翌2018年の大会に出場しました」。
アタカマ砂漠を走りぬくために本腰を入れて走り始め、結果、見事完走を果たす。
中尾真也
こんなコースを駆け抜ける。中央が中尾さん。ちなみに右が前回取材した藤川さん
「完走できたのはうれしかったのですが、3人で組んだチームのうち1人が途中で走れなくなってしまい、最終的には藤川さんと自分の2人で走り抜くことになりました。なので、どこかやり残した感じがあって、もっとやり切ってみたいと、今では自分なりに本腰を入れて走っています」。
目下の目標はトレイルランニング界で「これが出来たらツワモノ」と目される100マイル(160km)レースに出場し、力強い走りでフィニッシュすること。本来であれば2020年の春に挑戦するはずだったが、新型コロナウイルス拡大の影響でしばらくお預けとなっている。


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