「Running Up-Date」とは…突然だが「チョリパン」を食べたことはあるだろうか。
代々木上原にある
ミ・チョリパンは、おそらく日本唯一となる本格的なチョリパン専門店だ。オーナーの中尾真也さんは熱心なランナーで、
前回登場いただいた藤川英樹さんとともに「チキンハート ラン クラブ」を立ち上げたメンバーでもある。
「アルゼンチンのソウルフードなんですが、スペイン語で『chorizo(チョリソー)』はソーセージ、『pan(パン)』はそのままパンという意味。つまりパンにソーセージがサンドされているものがチョリパンです」。
それにしても、どうしてチョリパンなんだろう。
本場アルゼンチン人も驚く絶品チョリパンが東京で味わえる
「旅をすることが好きで、2009年から1年半ほどかけて世界一周旅行に出ていました。30歳で帰国したのですが、もともと縁と経験のあった飲食関係で開業したいなと考えていました。条件は自分の好きな国の食べ物で、1品で成立する、まだ誰もやってない料理。この1品だけは誰にも負けない、と言えるものを作って勝負したいなと。そこでひらめいたのがチョリパンでした」。
そうと決まればあとはやるかやらないか。日本一のチョリパンを目指して再度アルゼンチンの首都ブエノスアイレスへと飛び、現地の専門店にて飛び込みで修業を敢行。さすが世界一周旅行経験者、そのフットワークとバイタリティはハンパない。ちなみに、まだこのときは走っていない。
「チョリパンって煙をモクモクと立てている街角の屋台で手軽に食べる下町グルメなんですよね。余談ですが、チョリソーと聞くと多くの方は辛いソーセージを思い浮かべますよね。
でも、それはメキシコ流のチョリソーの特徴で、日本ではこのメキシコのチョリソーが広まっているのでスパイシーなイメージがあるのかもしれません。ですがチョリパンに挟むチョリソーはアルゼンチン流。牛肉をふんだんに使った極太の粗挽きソーセージなんです」。
ミ・チョリパンのチョリソーは1本100g以上というボリューム。2種類のひき肉を約10種類のスパイスと混ぜ合わせ、豚の腸に詰めて炭火でじっくり下火をいれたあと数日間熟成し、提供前に再加熱してサーブしている。
だからほぼ肉料理であり、ホットドックというよりはハンバーガーに近い。もともとテイクアウトやデリバリーでの利用も多いとのことなので、代々木上原近郊の方はぜひ!
2/3