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2020.04.24

からだ

自粛生活のストレスを吐き出す。深呼吸の意外な効果とは?|糖質オフ男

糖質オフ男
「糖質オフ男」とは……
最近は在宅ワーク続きでなんとなく腹まわりが再びぽってりしてきたような糖質オフ男。とはいえ、外出するのは憚られる。オフ男的には結構ピンチ。
そこで、またもやオンラインミーティングと称し、パーソナルトレーナー、澤木一貴さんに悩みを吐露してみた。
【アドバイザー】澤木一貴さん(パーソナルトレーナー)
パーソナルトレーナー。SAWAKI GYM代表取締役。1971年生まれ。大手フィットネスクラブトレーナー、整形外科病院でのスポーツトレーナー課主任などを歴任。現在は新宿区早稲田にパーソナルトレーニングスタジオをかまえ、指導にあたるかたわら、メディアや講演会を通じてさまざまな健康情報を発信している。
 

食べた分、運動できないときは……

オフ男:このところ、例の『うちで踊ろう』の曲が頭から離れないんです。でも、部屋でひとりで踊るなんて僕にはできない。普段やっていないことをすることのほうがストレスたまっちゃいますもん。で、ろくに動いてもいないのに、いつものように三食しっかり食べてしまうという。
澤木:三食を食べることは必要ですよ。お腹を満たしたり、栄養を摂ったりすることだけが食事の役割じゃないからです。
オフ男:というと?
澤木:食事は体内時計を調整する働きをもっているんです。例えば、朝食を食べることで、体を活性化する「交感神経」にスイッチが入る。だから、朝食を抜くと、なんとなく体がダルいなど、謎の体調不良に見舞われたりすることもあるんです。
オフ男:でも、動く量が減っているのにいつものように三食をきっちり食べたら絶対に太りますよね? 
澤木:そこは食べる量を減らしたり、食事内容を変えることは必要でしょうね。
オフ男:こういうときこそ糖質オフ生活じゃないですか?
澤木:まあ、糖質だけじゃなく脂質も減らすことが必要ですね。例えば、炭水化物をいつもの半分に、肉は赤身に、野菜はいつもの1.5倍くらいの量を食べて満腹感を得る。そういった工夫は効果的です。それでも口さみしかったら、スティック野菜をバリバリかじるとかですね。でも、他人と十分な距離がとれる場所があるなら、ちょっとは運動したほうがいいですよ。ウォーキングとか。
糖質オフ男
オフ男:ソーシャル・ディスタンスですね。でもゴルフは別として、僕は基本的にインドア派なんで。そのほうが精神的には安心ですし。
澤木:では『うちで踊ろう』派のオフ男さんにぴったりの「寝たまま筋トレ」をご紹介しましょう。
オフ男:いや、『うちで踊ろう』派じゃなくて、インドア派です。
澤木:今回は「寝て息をするだけ」なので、いつもの「ながら」よりずっとゆるめです。
オフ男:ながら筋トレを超えた、究極のゆる筋トレですね。
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寝ながら深呼吸は究極のゆる筋トレ

澤木:今回のトレーニングのポイントは、お腹の動きと呼吸を連動させるように意識を集中することです。「吸うときはお腹を膨らませる」「吐くときはへこませる」。これが大事。
【ゆっくり息を吐き、腹をへこます】
糖質オフ男
仰向けになり、両手をお腹の上に添える。6秒かけて息をゆっくり吐いていく。息を吐きながら、お腹を限界までへこませる。
【息を深く吸い、腹を膨らませる】
糖質オフ男
次に息を3秒かけて深く吸う。腹を限界まで膨らませること。これを5セットくらい行う。
オフ男:簡単そうで意外と難しい……。
澤木:コツは息を吐く時間を吸う時間の約2倍にすることです。呼吸は吸うほうが大切と思われがちですが、実は吐くほうが大切。息を吐ききらないと新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込むことができないからです。
オフ男:ちなみに、これはどこに効くんですか?
澤木:過去に何度か登場していますが、呼吸筋です。今回のはとくに横隔膜に効きます。呼吸筋の中で、肺を膨らませる上でもっとも重要な役割を果たす筋肉です。ここを鍛えることで正しい姿勢が維持できるほか、基礎代謝も高められます。痩せやすい体づくりには欠かせない筋肉のひとつでしょうね。
オフ男:ああ、なんか心がゆったりとした感じ。リラックスしてきました。
澤木:それこそうまく呼吸ができている証拠です。呼吸が深くなると自律神経が整い、リラックスできることが医学的にわかっています。慣れてきたら、呼吸だけに意識を集中してみましょう。さらにリラックスできますよ。ということで、おこもり生活でストレスがたまっている人にもおすすめ!
オフ男:筋トレにもなってリラックスもできる。これは良いですね。
澤木:1日何回行ってもいいです。外出できずにイライラしたり、口さみしくなって何かを食べたくなったときにやってみるといいかもしれませんね。
オフ男:これでおこもり生活のツラさもやわらぎそうです!
「糖質オフ男」
カラダの曲がり角といわれる「37.5歳」、もう若い頃のような食生活ではいられない。格好良くいたいのであれば、生活に「糖質オフ」を取り入れることが肝心だ。そんな中、一風変わった”糖質制限生活”を送る男がいた。その名も、糖質オフ男。ストイックなダイエットでも筋トレでもなく、独自の糖質制限法でスマートにカラダをキープしていく、アラフォービジネスマン・糖質オフ男の哲学を紹介していこう。上に戻る
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【取材協力】パーソナルトレーニング「SAWAKI GYM
[早稲田本店]
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「理想のカラダに導く究極のトレーニング」を提供してくれるパーソナルトレーニングジム。専門知識をもつパーソナルトレーナーがカウンセリングを行い、個人に合ったプログラムを策定。その個別プログラムに従い、オーダーメイドのトレーニング指導、食事指導を提供。目標を達成するまで完全サポートしてくれる。
 
楠田圭子=文 波打ベロ子=イラスト 藤村のぞみ=写真

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