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前編では、エッセイ集『この素晴らしき世界』執筆の経緯から、マイナー芸人ばかりを取り上げた理由や本の魅力についてなど語ってくれたタレントの東野幸治さん。後編では、40代が生きる上で「大切にしたほうがいいこと」などについて聞いた。
2月27日に発売されたエッセイ集『
この素晴らしき世界』(新潮社)では、師匠クラスからいまいち売れ切れていない芸人まで、多岐にわたるよしもと芸人31人の生態を、独自の視点でつづった東野幸治(敬称略)。
同月には、音声のみのYouTube公式チャンネル「東野幸治の幻ラジオ」を開設したことも話題を呼んだが、2019年には、Amazonが提供するオーディオブックサービス「Audible」内で『よしもと芸人音声データ』のMCを務め、その2年前にはAmazonプライム・ビデオにてバラエティ番組『今田×東野のカリギュラ』を担当している。
コンプラに息苦しさは感じない
横断的にさまざまなメディアを経験している芸人でもある東野幸治の目は、テレビの危機、そんな言葉も飛び交う現状をどう捉えているのだろうか。
「テレビだけではなく、配信番組、YouTube、ラジオ、さまざまなメディアが共存するような世界になっていくでしょう。自分の中ではテレビやったらテレビの楽しみ方、YouTubeやったらYouTubeの楽しみ方があるから、それぞれに応じてやっていこうという感じですね。各メディアすべてのところで、自分が楽しめる理由付けみたいなのはあるつもりなので。
何が勝って何が負けるという話は、周りは興味があるかもしれませんけど、やっぱり出入り業者としてはそんなつもりは全然ないんですよね」。
何かにつけて“コンプラ”と叫ばれかねない風潮に対しても、「息苦しさみたいなものは全然ないです。やっぱりルールがある中で、創意工夫したほうが楽しいし」とあっけらかんと笑う。
「テレビ番組に出ているときもそんなスタンスなんですよ。もしかしたら今田さんとやっているときに、そういったことが上手に身についたのかもしれへん」。一歩引いたスタンスは、今田耕司の存在が大きいと振り返る。
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