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②『“異業種との掛け合わせ”で新時代を拓く』


──逆に、これまでとは違った分野へ行くのは無謀でしょうか?
 やり方次第で、可能性はあります。例えば、革新的なアイディアを持ったベンチャー企業でも、それをいざ実現するには社内のリソースだけでは難しいこともありますから。そこで、他企業、異業種との協業や、専門家の知見、アドバイスが求められることはあります。フィンテック(※)に代表されるように、大手金融機関の方を採用するケースもありますし。
※フィンテック=ファイナンス(Finance=金融)とテクノロジー(Technology=技術)を組み合わせた造語。金融サービスと情報技術を結びつけた革新的な動きを指す。
──業界は違えど、これまでの経験が活かせるのはいいですね。
 そうですね。まさにフィンテックのように、古くから存在する産業とIT・インターネットとの掛け合わせは今や主流になっていますからね。どの業種も、どの企業も、よりIT事業に注力していますので。
──IT事業に注力、というと?
 既存の業界ビジネスと、AIやビッグデータといった先進的テクノロジーを結びつけて生まれる新製品や新サービス、またはその取り組みなどですね。わかりやすいところではネット決済でしょうか。
──ネット決済もそうなんですね。
 システムを作るためには、エンジニアだけでなく、金融の知見がある人も必要ですよね。他にも金融に限らず、医療、製造、飲食など、ほとんどの業界でさまざまなIT関連の新サービスが展開されていますが、その都度、専門家の知識や経験が必要となってくるわけです。
──40代だとITと聞くだけで尻込みしがちですが、これならアリですね。
 今後も年収を上げていきたい、新しいスキルを身に付けたいとなると、やはり何かしらITの知見があるほうが時代のニーズには合っている気がします。確かに同じ業種間で転職するのも手ですが、今後、幅広い分野での活躍を見据えれば、時代の波に乗れるといいのかなと思います。
──40代のオッサンでも大丈夫ですか?
 経験や志向にもよりますが、もちろん大丈夫だと思いますよ! 年齢そのものは関係ないというか、むしろ若手よりも経験値は高いでしょうし、それこそ40代後半の方が転職したケースもあります。


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