これからの季節、気温の上昇とともに着る服もシンプルなっていく中で、一点スパイスを加えるなら柄モノが手っ取り早い。
しかし大人が街中で着る柄モノには、南国帰りのそれのような“浮かれた”ものは御免被りたい。
そこで候補に挙げたいのが、ロンドン発のブランド、ジョゼフ オムの柄シャツ。
同じく英国のファブリックブランド、リバティ社製のプリント生地を使ったこれらは、主張こそあれ、しっかりとした背景を宿し、上品な雰囲気まで漂う。結果、大人の夏カジを、盤石にしてくれるのだ。
ジョゼフ オムの柄シャツの詳細はこちら
紳士の国・英国の伝統柄だから、浮かれないのだよ
柄モノといって懸念してしまうのは、“浮かれ”感である。
それを解消するのが、服飾文化の本場、英国のノウハウ。イギリスは紳士の国とよく言われるが、彼らは「柄モノ」が大好きだ。ロンドンの名門シャツ店を覗けば、柄の反物の多さに驚いたりもする。
そんな「柄モノ」の扱いに長けているジョゼフ オムによる新作シャツがこちら。
まず、ジョゼフ オムについて説明したい。創設者のジョゼフ・エテッドギーが1950年代のロンドンで立ち上げたオリジナルブランドがルーツ。ロンドンを中心にファンを広げながら、’90年代には世界中で愛されるブランドに成長した。
今季は、今は亡き創設者の出身地であるモロッコをモチーフとしたクリエーションがテーマ。このパッチワーク柄も、北アフリカの砂漠に隣接するモロッコを思わせるダスティな色合いに。
用いる柄の品の良さについては、名門ブランド、リバティ社のアーカイブという点が大きい。柄好きの英国紳士を支えるリバティ社は、今も毎年100パターン近い新作を加えており、その柄の一つひとつに思いが込められている点もスタイルに深みを与えてくれる。
結果、計6種類のボタニカル柄を用いたパッチワークシャツも、地に足のついた“浮かれない”雰囲気を醸せるのだ。
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