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スポーツカー? SUV? 何者とも言えぬ新たな価値

エクステリアには専用デザインのフロントバンパーが与えられ、大型化された開口部を採用。特別なアタッチメントにより、リアウィンドウには計2セットのスキーキャリアを装着できるのも大きな特徴だ。
ヨーロッパをまたがるアルプスの山々からとられたアルピーヌのブランド名に倣うような、ユーティリティビークルに相応しいルックスに仕立てられる。
アタッチメントをカスタムすれば、スキー板だけでなくサーフボードや自転車なども搭載できそうだ。
パワートレインはスポーツカーA110のピュアグレードと同じ。252ps/320Nmの動力性能はそのままに直噴1.8L直列4気筒ターボエンジンをミッドシップに納め、後輪を駆動する。
そして、車両重量はなんと1080kg! SUVでは最軽量級の部類だ。
4WDではなく、あくまでMRの2WDとすることで、これまで同様、人馬一体の敏捷性を備えていることはベースモデルのA110から容易に想像がつく。
発表されたイメージ画像では、フロントボンネットとルーフをブラックにすることで、SUVの腰高感を視覚的に抑えている。
高い地上高や栄えるキャリアの装備などを持つSUV。アルピーヌがそこに新たな価値を示した「A110 スポーツX」。
SUVらしいタフな印象と高い視座やキャリアなどの汎用性を持ちながら、走りは完全なる本格MRスポーツカー。
一体お前は何者なんだ!? と叫びたくなるような、こんなSUVが……あったっていいじゃないか!

と、期待をさせておきながら今回紹介したモデルはあくまでコンセプトモデル。
しかし、アルピーヌは今後SUVを市販化することを公言しているだけに、来年以降の展開を大いに期待させる一台であることに間違いない。
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カストロトシキ=文

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