醤油やソースと置き換えれば、塩分の摂取量が抑えられる!
もちろん、1日あたりの摂取量にも気を配る必要がある。一般的なマヨネーズの場合、大さじ1杯(15グラム)に含まれる脂質は約11グラム。カロリー換算では100キロカロリー近くになってしまう。
「ですから、何にでもマヨネーズを付けるというような食べ方は、あまりおすすめできません。特にカロリーが気になる人は、活動量が下がる夜間の摂取は避けるべきでしょう」。
一方、マヨネーズに含まれる塩分に注目すると、同量の場合はほかのドレッシングに比べて塩分が少ない傾向があるとも。
「塩分が気になる人なら、ドレッシングのかわりにマヨネーズを使うことで、摂取する塩分が減らせるわけです。さらにいえば、醤油やソース、ケチャップと比べても、同量ならマヨネーズのほうが塩分控えめなんですよ」。
つまり、塩分カットという観点だけでいえば、マヨラーにも理があるというわけなのだ。
「ほかの調味料にもいえますが、大切なのは自分の体調にあわせてバランスをとること。カロリーが気になるならマヨネーズを避けたほうがベターですし、塩分が気になるならほかの調味料をマヨネーズに置き換える作戦も有効といえるでしょう」。
確かに、大人の男性にとって大敵ともいえる塩分や糖分も、適量であれば活動するために欠かせない成分。必要な知識を身につけ、過不足なく摂取できるようになってほしいものである。
連載「37.5歳のための調味料〜キホンのキ〜」一覧へ「37.5歳のための調味料〜キホンのキ〜」忙しい毎日を過ごす働き盛りの男たちは、どうしても外食や間食が多めになりがち。そこで覚えておきたいのが、健康的な食事を心がけるうえで欠かせない「調味料」に関する基礎知識だ。砂糖、塩、酢など食品に含まれる調味料の効能を理解し、フィジカル&メンタルのコンディション維持に役立てよう。
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管理栄養士がメニューを監修し、日々の食事から健康をサポートしてくれるカフェ。「限りなくグルテンフリーに近いおばんざい」と「アスリート飯」という、ふたつのコンセプトを軸に食を提案している。欧米化が進んだ日本人の生活におけるグルテンの過剰摂取と、それによる腸への負担やさまざまな免疫疾患を軽減してくれる食事を求め、ランチやスポーツ後に足を運ぶ人が多い。 |
石井敏郎=取材・文