ブラックで統一しておけば、いつでも心地良い
ウェアに関しても「着心地の良いもの」が優先順位の第一にくる。
「僕は黒いアイテムがランニングワードローブの基本です。ランニング中は余計な事を考えずに走りたいので、究極にシンプルでカラーリングも統一感があるほうが気持ち良いです。
カラフルなウェアの場合、コーディネートの組み合わせ方によっては余計なことを考えすぎて、気持ちが下がってしまうこともある。それって立派なストレス要因ですよね。その点、手持ちのアイテムをシンプルな黒で統一させておけばその心配もありません」。
モノ選びの目線がシンプルに洗練されていくことも、ランニングからのマインドセットかもしれない。その影響は普段着にも及ぶ。
「走るようになって普段着も黒が多くなりました。仕事中に履いているシューズもランシューです。やっぱり快適ですからね。普段から立ちっぱなしですし、ロースターとショップとの行き来も多いので、自然とストレスを減らすようなモノ選びになってきているのだと思います」。
「ラブは英国のアウトドアメーカーで、このジャケットはたったの90gしかありません。でも、その90gのなかにパフォーマンスアップのための最先端技術が詰まっています。素材は7デニールのパーテックスシールド。耐水性と防風性を備えつつ透湿性にも優れている点が気に入っています。
天候が変わりやすく風の強い日が多い湘南でのランニングには最適なんですよね。それに羽織らないときはとてもコンパクトにまとめることができるので、『走り始めは寒いけど……』ってときには最高ですね。
アンダーウェアはザ・ノース・フェイスのもの。ポリプロピレンという疎水性のある素材を使っているのが特徴で、汗をよく吸ってアウター側へと排出してくれます。汗っかきなので衣服内は常にドライに保っておきたいのですが、これを着るのと着ないのとでは全然違います」。
ガチで走っているからこそ、機能性ウェアの最前線を体感できる。それもランナーであることの面白さだ。
「最近はタイツスタイルで走ってますね。ゴールドウインのc3fitを愛用していて、日本人に合わせて設計されているのと、ほど良いコンプレッションが効いていて本当に快適。肌触りもいいですし、丈の長さもモタつかなくてちょうどいい。気に入ったモノをリピートして使い続けるのが性分です」。
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